グランド・イリュージョン DVD
2013年作品
ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、アイラ・フィッシャー、デイヴ・フランコ、メラニー・ロラン、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、マイケル・ケリー
グランド・イリュージョン 見破られたトリック 公式サイトへ(音が出ます)
の前作
あらすじ:集められたマジシャン4人が、ショーで「銀行を襲う」と言うが・・・。
2の公開に合わせてのTV放送。期待しないで見たせいか、面白かったです。
【おはなし】
ある日、4人のマジシャン達が、別々の所でとある招待状を受け取る。
それは、場所と大きな目が書かれたマジックで使われるようなカードだった。
アトラスとジャックは、マジシャン。
マッキニーはメンタリスト。
ヘンリーは、紅一点マジシャン。
導かれるようにその場所で出会う4人。
そこには、彼らを試すようなメッセージが用意されていた。
1年後、彼らはフォー・ホースメンというチームでラスベガスでのショーをしていた。
最後の出し物に、「これから銀行を襲います」と言い出す。
しかも、銀行はランダムに指名した客に決めさせるとも。
選ばれたのはフランス人。
当然、フランスの銀行名を言う。
そして、テレポーテーションが出来るというヘルメットを着けさせられ、暗示にかけられ、観客の目の前で、パリの銀行の金庫の内部にテレポートする。
目の前にはお札の束があり、興奮して、用意していたサイン入りのカードを置いて、またテレポートして戻ってくる。
すると、お札も同時に会場にばらまかれ、圧巻のフィナーレとなるのだった。
こうして、大勢の観客が見守る中、本当に銀行強盗をしてしまったフォー・ホースメン。
すぐに取り調べとなるが、ただでさえマジシャンなのだから、担当FBIのディランとインターポールから派遣されたアルマを翻弄し、証拠もないという事で釈放される。
困ったディランは、彼らにとっては商売敵ともいえる、トリックのネタを暴く事を専門としている男、サディアスに会いに行く。
トリックは簡単に見破るが、だが完全に協力するような態度でもない。
過去にトリックを暴いた事で1人のマジシャンを死に追いやった話をするが、それはあくまでもそのマジシャンのせいだ、と言う。
次のステージでフォー・ホースメンは、スポンサーをステージに上げて持ち上げるが、その態度とは裏腹に、マジックでスポンサーの貯金を減らし、観客の貯金を増やすというネタを見せる。
実は、選ばれた観客は、スポンサーの保険会社から保険金が下りずに苦しんでいた人達だったのだ。
怒ったスポンサーは、サディアスに会いに行き、彼らを潰すよう依頼する。
そこで、今雇われているトリック暴きの倍の金額を出すと言われ、承諾する。
その後、アジトを掴んだFBIがジャックを追い詰め、自動車が大破してしまう。
ジャックがギリギリに持ち出した書類が気になり、ディランはその車に飛びこみ、取り出した。
その時、ジャックは助けられなかった。
ディランは、相棒のアルマが怪しいと思ったり、サディアスが5人目のホースメンなのではないかと思ったり、混乱が続いていたが、アルマを信用し、アイという古代に存在したと言われる日本で言うネズミ小僧のような組織を知る。
確かに彼らのしている事は、マジックを利用して弱者を助けるような行為だった。
そして、最後のイリュージョンと言われる、ある会社が脱税したお金が狙われているとわかる。
その現場にFBIが先回りすると、すでに金庫は倉庫から消えていた。
マジシャンによる偽の指示で、今トラックが出たばかりだというので、全員で追いかける。
ところがそのトラックの金庫の中に入っていたのはフーセンだった。
結局、また大勢の観衆に向けて金がばらまかれた。
ところが良く見るとそれは、フォースメンの顔が印刷されたおもちゃで、慌ててFBIは本物を探す。
すると、サディアスの車に盗まれた札がぎゅうぎゅうに詰め込まれており、その場で現行犯逮捕となった。
ディランは牢屋に居るサディアスと2人きりで話したい、と他の者を遠ざける。
釈放の為のホースメンのトリック考察を聞きながら、ふと気が付くと一緒に檻の中にいたはずのディランがいなくなっていた。
そう、すべての黒幕がディランだったのだ。
過去にサディアスのせいで、死に至ったマジシャン。それがディランの父親だった。
また、FBIの仲間も同じ元マジシャンでサディアスに迷惑を被っていた。
サディアスへの恨み、父が死んだ時に保険金が下りなかった保険会社、その時のマジックで使用した金庫が粗悪品だった為、脱出できず死ぬ羽目になった原因の金庫会社。
ホースメンを通じて、これらすべてにディランは復讐する為に何十年という年月をかけて計画していたのだった。
サディアスはすぐに牢屋から出る事はできないのだった。
そして、ホースメン達。
アイのカードに導かれてある公園にたどり着くと死んだと見せかけていたジャックも合流する。
そこで待っていたのはディランだった。
彼はアイの代表でもあったのだった。
これまでディランとはあくまでも彼らを追うFBIという関係でしかなかったので、驚きそして非礼をわびる。
もちろん、すべてのショーを成功させたホースメンは合格となり、アイのメンバーとして迎えられる。
ディランはパリ、セーヌ川に居た。
アルマに会いに行き、「アルマの存在だけが誤算だった」と告白する。
アルマはディランが黒幕である事を知りつつも、彼を受け入れ、そしてセーヌ川に南京錠の鍵を投げ入れるが如く、永遠にその事実を封印した。
おしまい。
【かんそう】
まったく存在を知らなかった作品なんですけど、最近2の公開という事で、宣伝を見かけました。
そしたら、ちょうど前作の放送があったので、見てみようかな、と。
個人的に、マジックがあまり好きではないのです。
なんでだろう。絶対仕掛けがあるってわかってるのに、ないって言ってる感じかな?
仕掛けはあります。でもどうやってるかわからないでしょ、ってくらいのスタンスならいいのかも。
最近のはもうそんな感じかもしれませんけどね。
そんなちょっと引いた距離感で見たのが良かったのか、想像以上に楽しめました。
正直、黒幕がFBIというのは、ズルいと思いますけどw
ただ、復讐の為、何十年も仕込んで来たという執念はすごいし、それなら実現できるのかな、と。
あと、マジック好きじゃないのに楽しめたのは、いちいちトリックの解説が入るからですね。
普段なら、明かされない部分が、しっかり説明されるので、安心するというか、やっぱそういう事だよね、と。スッキリします。
作中でしょっちゅう出てくるワードに「ミス・ディレクション」があるんですけど、簡単に言えば「ひっかけ」って感じですかね。
ディランは黒幕でありながら、マジシャンに翻弄される役となり、それを良い事に、実は彼らの手出すけもしていた。
そのディランに対して、アルマが何度も「ミス・ディレクションよ」と言っていたんですよね。
何も知らずに見ている時は、アルマも怪しいと思ったり、もちろん、サディアスが敵と見せかけて黒幕なんじゃないか、と思ったり。
結構、純粋に推理も楽しめました。
ただ、終ってみると、サディアスはさておき、アルマは邪魔な気もします。
単純に話をややこしくするだけ、というか、もちろんその役目だったんでしょうけど。
ちょっとうすっぺらい感じ。
しかも、私の一番嫌いな、ボーイミーツガール要員で、ずっと反発しあっていたのに、ある日突然フォーリンラブという、最悪のパターン。
特に最後の、「君の存在が誤算だった」とか超いらないんですけど~。
アルマが何の裏もなく、インターポールの人だとしたら、仕事に恋愛感情持ち込むし、しょっちゅう犯人は取り逃がすし、でマジ使えないんですけど・・・。
そんな人をわざわざ送り込むかね・・・。
逆に、ディランは黒幕でした、という事でいろいろだからわざとヘマしたんだ、とか腑に落ちました。
まあ、黒幕そのものは、賛否両論になると思いますけどね。
なんか黒幕フェイスじゃないんだもん。
それこそミス・ディレクションなのか~。
と言う感じで、なかなか楽しめました。
2も、いつか見たいと思います。
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