2016年9月12日月曜日

インビジブル



映画 (Movie) / インビジブル コレクターズ・エディション 〔DVD〕

監督 ポール・バーホーベン

ケヴィン・ベーコン、エリザベス・シュー、ジョシュ・ブローリン、キム・ディケンズ、ジョーイ・ストロニック、メアリー・ランドル、グレッグ・グランバーグ


あらすじ:透明化には成功したものの、復元させる事に手間取っていた極秘プロジェクト・チーム。ある日、ゴリラの復元に成功し・・・。


過去記事

インビジブル2




今見ても透明になる途中の演出はすごいなーと思いました。

【おはなし】

マッドな科学者セバスチャン(ベーコン)は、自信家で自己中で嫌な男だった。
同僚のリンダ(シュー)を狙っていたが、シューは実は同じ同僚のマットと隠れて付き合っていた。
セバスチャンの気持ちに気づいているからこそ、逆なでするのを避けて堂々と言えないでいた。

この研究所では、極秘に透明人間の研究をしていた。
すでに、犬やサル、ゴリラなどを透明化する事は成功していたが、透明になると暴力性が増す問題や、そこからの復元に取り組んでいた。

ある日、ゴリラの復元に成功する。

委員会に報告する場で、セバスチャンは何故か成功した事を伏せてしまう。

委員会にウソをつくセバスチャンを責めるリンダとマットに対し、「成功したといえば、途端に研究を取り上げられてしまう。これは国の希望でもあるが、俺の夢でもあるんだ」と理由を言う。

しかも、追い込みとして人体実験をしたい、と言い出す。

リーダーでもあるセバスチャンに仕方なく従い、他のメンバーにはウソをついて、人体実験の許可をもらって来たといい、セバスチャンが透明になる事に。

ところが、実際実験を始めると、想像以上の苦しみと、そして復元に成功しない日々が続く。

最初こそ、透明になってのセクハラやいたずらなどではしゃいでいたセバスチャンだが、いよいよ戻れないとなるとストレスが増していく。そして副作用のせいか、暴力性が増していき、そのうち、小細工をして、研究所を抜け出し、透明を利用した犯罪を犯し出す。
そして、透明になって盗み見した事でリンダがマットと付き合っていた事を知り、激怒する。

そんなセバスチャンの危険性に気づいた同僚達は、委員会に報告して助けを求める。

が、それに気づいたセバスチャンは、自分を守る為、委員会の博士を殺し、次々に仲間達をも殺していく。

最後にはとうとう、マットとリンダだけが残り、セバスチャンと戦って勝つ。

おしまい。

【かんそう】

昔、見た時も透明(~復元)の表現がすごいな~と思ったのですが、今見てもそれはそう思いました。
透明って見えないんだけど、サーモグラフィー、煙、水などで上手く表現しているんですよね。

普段、透明なままだと周囲も自分も落ち着かないからと、スケキヨ@犬神家の一族みたいなマスクを作って被っているのも不気味だったり。



もっと古い映画かと思っていたら一応2000年台になってるんですね。ちょっとびっくり。

実はこの映画、透明云々と同じくらい、というかそれよりも、セバスチャンの恋愛ストーリーの方が目立ちます。

というのも、自信過剰なセバスチャンが同僚のリンダを狙っているのに、うまくはぐらかしていると思ったら、自分よりも冴えないマットと付き合っていたという事に、セバスチャンは激怒します。

何故、俺の良さがわからない。
俺を選ばずにあんな奴を選ぶなんて、どういうセンスしてるんだ。

と。

なんだか、ストーカー理論というか、犯罪者理論というか、怖すぎますよね・・・。

このセバスチャンの発言が、本質から来ているのか、透明になった事での副作用のせいなのか。

実は、そこが曖昧なんですよね~。

というのも、セバスチャンは透明になる前から、嫌な奴だったので、透明になってからの変化というのが、実はセバスチャン自身としてはほとんどないんですよね。

正直、序盤の透明ゴリラがかみつくシーンも、ゴリラって透明じゃなくてもそれ位しそうなイメージがあったので透明化の副作用を伝えるにはちょっと押しが弱い。

途中、セバスチャンが透明になった犬を可愛がるシーンがあるんですが、そういう可愛いペット的な存在が、急変して噛みつくとかしないと、良くわからない気がしました。

って感じで、セバスチャンも最初から嫌な男だったので、透明になって、セクハラしたり、挙句は隣家に忍び込んで女性を襲ったりするのも、前から狙ってたよね・・・みたいな。

自分が実験台になったのにもかかわらず、他のメンバーが不甲斐ないせいで、復元化がうまくいかないんだ、と言わんばかりの暴れっぷり。

そして冷静になると、自分が一番才能あるなら、透明になるのは別の人にするべきだったんじゃ・・・とつっこみたくなるのですが、ま、それはマッド・サイエンティスト的には、なってみたかったんでしょうね。

もし戻れたらドヤ顔出来たんですもんね。

人類で初めて透明になった人間として。

で、話は戻りますが、セバスチャンがリンダを落とせない苛立ちが、暴力性につながっているとも思えなくなくて、もし、リンダとうまくつきあっていたらそもそもこんな事にはなっていないのかな~と思えてしまうんです。

だから、透明になるのはたまたまで、セバスチャンが「俺様が惚れてやったのに、あの女振り向かないで、あんなダサイ男を選びやがって!」のお話しなんです。

他の仲間は、本当に単なるとばっちりでしかないんですよね~。

真面目に研究していただけなのに。

と言う感じで、透明プロジェクトは国家の極秘の大きなプロジェクトでしたが、そこで起きたドラマは、振られた男のストーカー的思考によるただのお騒がせなのでした。

透明になろうが、なるまいが、いつか起きてた事件って感じ・・・。

ただ、シリーズ2作目よりは、B級としてのクオリティは断然高いと思いました。

このセバスチャンのキャラや、透明あんまり関係ないラブストーリー等々。
映像も良いと思いますし、良いB級だと思います。


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