2016年9月30日金曜日

007 スペクター



サム・メンデス 007 スペクター [Blu-ray Disc+DVD]<初回生産限定版> Blu-ray Disc



ダニエル・クレイグ、クリストフ・ヴァルツ、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、デビッド・バウティスタ、アンドリュー・スコット、モニカ・ベルッチ、レイフ・ファインズ

あらすじ:ダニエル・クレイグ版4作目。ある秘密組織を追うことになるが・・・。




グレイグ版007の最後になるかもしれない本作ですが、これが最後でいいの? って感じでした。


【おはなし】

メキシコでターゲットを追う為に、毎度のごとく大騒ぎを起こして世間を賑わしたボンド。

当然、Mに怒られ、謹慎命令が出る。

実は、その騒ぎは、前のMの遺言で、殺した男からある組織、スペクターの指輪を手に入れていた。

殺した男の未亡人(ベルッチ)は、立場上命が狙われていたが、ボンドは助ける代わりに組織の情報を得る。

指輪を利用し、組織の会合に潜入するが、ボンドの存在は知られていた。

だが、ボンドもまた、リーダーである男の顔を知っていた。
20年前に死んだはずの幼馴染オーベルハウザーだった。

そして、組織を追う為に、手がかりとなると思われるMr.ホワイトを探す。

すでにオーベルハウザーに狙われていた為、瀕死状態であったが、自決の手伝いと引き換えに、彼の娘マドレーヌを守る事と、彼女が手がかりとなる「アメリカン」の居場所を知っていると聞く。

Mは、ボンドが大人しく謹慎しているかを気にしつつも、C(MI5の新責任者)の動向から目が離せないでいた。
Cは、00部門を古いといい、解散させようとしている上、全世界の情報を一括管理する「ナインアイズ」の結成を目論んでいた。

マドレーヌを探し当てたボンドだが、マドレーヌに警戒され、追い返される。
Qがボンドを追ってきて、「オーベルハウザーは死んでますよ」等と、苦言を言うが、ボンドは聞く耳を持たず、組織の指輪を調べるように、と預ける。

マドレーヌはその場で組織に拉致されてしまい、ボンドが助ける。
Qも帰り際に組織に狙われ、なんとか逃げる。

そして、指輪を調べると、確かにオーベルハウザーが生きている事がわかり、ボンドに謝罪する。

マドレーヌを守ると約束したというボンドは、自決のきっかけを与えた事は言えないでいた。
マドレーヌは、最初はボンドも堅気ではなく振り回され続けた父親にも不快感を見せていたが、父が殺された、となるとその相手が知りたくボンドと共に組織を探る事に。

そして、「アメリカン」に案内するが、それは人物等ではなく、モロッコにあるホテルだった。
Mr.ホワイトがことあるごとに利用していた、思い出のホテルだった。

最初は、特に手がかりがなく、がっかりするが、1匹のネズミから隠し部屋を見つける。
そこで、組織の拠点と思われる座標を見つけ、砂漠へ向かう事に。

列車内でも、組織の追手に襲われるが、なんとか撃退。

砂漠の駅を降りると、何故か古いロールスロイスでお出迎えが。

そして、スペクターの基地で、正式にオーベルハウザーと再会する。

2人は、すでに用意された2人の為の個室に案内される。

そこには、ボンドと養父(オーベルハウザーの実父)の写真が飾られていた。

養父はボンドを本当の息子のようにかわいがり、スキーも教えたのだという。

オーベルハウザーはそんなボンドに嫉妬をしていたのかもしれない。

元からおかしかったのだとは思うが、やがて、父を殺し、自分も雪崩で死んだ事にして、ボンドから、そして世間から姿を消して、スペクターという組織を作り、ボンドへの刺客のように悪人を世に送り出していたのだった。

そして、同時にナインアイズの本拠地でもあった。

ここでは、世界中のありとあらゆる情報が管理できる。

その中には、ボンドとMr.ホワイトの最後の会話も録画されていた。

そして、マドレーヌは初めて父の死の瞬間を、その理由が銃を渡したボンドであったことを知る。

そのいざこざの中で、ボンドは拉致される。

オーベルハウザーはボンドを拷問にかけるが、ちょこちょこやっている間に、ボンドは反逆に出て、腕時計爆弾で、オーベルハウザーを爆破させ、逃げる。

なんとか、ロンドンに戻ると、M達と協力し、Cを捕まえ、ナインアイズの正式稼働を阻止する。

マドレーヌは、スパイとして生きるボンドに別れを告げるが、あっさり生きていたオーベルハウザーと組織に拉致される。

ボンドはオーベルハウザーと対峙しつつ、マドレーヌを助け出す。

オーベルハウザーも追い詰めるが、止めを刺さずにMに引き継いで、立ち去った。

ボンドは今度こそ? 引退して、マドレーヌと新しいアストンマーティンで走って行くのだった。

おしまい。

【かんそう】

過去記事

007 スカイフォール


が、結構面白かったので、期待していたのがいけなかったのかもしれません。

スカイフォールでは、前のM(ジュディ・デンチ)の過去がベースになっていて、それと絡んでボンドの過去もあって、その流れでの今回だったので、ドラマ的にもっと盛り上がりがあるのかなーと思っていたのですが、幼馴染がたまたま? サイコパスというか狂人だったっていうだけで、特にボンドとの因縁エピソードがある訳でもなく、一方的嫉妬? その割にずっとボンドを憎んでた的な、むしろ好きすぎでしょ、っていう情の一方通行感が、可哀想なくらい。

ボンドはMに言われたから、以上の感じがなくて、最後の「止めを刺せたのに刺さなかった」のも、相手が幼馴染だから、ではなくて、多分、マドレーヌを意識して・・・だと思うし・・・。
(マドレーヌは平気で人を殺す類を受け入れない。当たり前だけどw)

007シリーズの悪い所、(あくまで個人的にですが!)が全面に出てるなーと思いました。

そもそも、ボンドとボンドガールのインスタントなラブって、まあ、サービス的な意味合いが強いと思うんですけど、アクションの中の箸休め的な。

にしても、マドレーヌについては、なんか見た目も幼くて、ちょっとボンドがきもく見えるし、最初が、モニカ・ベルッチですからね。
あんな美熟女で、行きずりな感じならまだしも、ちょっと会っただけで、マジっぽい感じも、なんかきもい・・・。

もしも、マドレーヌの存在がなくて、最後、止めを刺さなかったら、なんかボンド的にも感情があるんだなーとか、想像出来たんだと思いますが・・・。
そうかもしれないけど、マドレーヌが先に出張っているので、素直にそう考えられなくなってしまうんですよね。
乱暴に言えば、邪魔なのです。
挙句、絶対危ないじゃん! っていう夜道を1人で歩いて、拉致ホイホイですから。

まさに「押すなよ、押すなよ」的なノリなんですもん。

と言う感じで、今回は特にがっかりボンドでした。

あと、オープニングのダサさも突出していました。

なんでしょう、わざとなのか、それとも感性の違いなのか。

なんか昭和っぽくておしゃれ、とかではなくて、ダサイって感じてしまうのですが。

ま、人ぞれぞれでしょうけど、私には笑うに笑えず。

今回は、残念でした。

グレイクの007は、最初は「ないでしょ」って思っていたのですが、見ていく程にじわじわ、洗脳されてきていたのに、最後がちょっと全体的にがっかりだったので、惜しいな~と思ってしまいます。

でも、この撮影が本当に大変だというのは、見ていてもわかりますので、止めたいと思っても仕方ないのかな。(そしてこんなドラマじゃ・・・)


0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...