バリー・レヴィンソン スフィア DVD
1988年作品
ダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソン、ピーター・コヨーテ、リーヴ・シュレイバー、クィーン・ラティファ、マーガ・ゴメス
あらすじ:海底で300年前の巨大宇宙船が発見されるが、調査するとそれはアメリカの宇宙船で・・・。
心理学者のノーマン(ホフマン)が過去に書いた「異星人とコンタクトを取る為のプロジェクトチーム」のレポートが、今活用されようとしている。
ノーマン自身も、真剣に書いたというよりは、任務として報酬が良く、書かざるを得なかったと言うくらい、驚いていたが、レポートに知ってる人の名前を書いた為、知り合いが呼び出されていた。
生物博士のベス(シャロン・ストーン)、数学者のハリー、宇宙物理学のテッド。
海底で見つけられた宇宙船は、周囲のサンゴの成長から300年前から沈んでいると推測された。
ところが、いざ海底へ行き、宇宙船に乗り込んでみると、そこには英語のフライト記録が見られ、中でミイラ化した死体の手には、アメリカ製のナッツが握られていた。
300年前ではあるが、確実に最近のアメリカの宇宙船に思えた。
それどころか、船内で謎のスフィア(球体)を発見する。
彼らは宇宙船の状態から300年という時間はタイムスリップしたのではないかと考える。
ハリーは、スフィアは生きているといい、宇宙船の事を自分達が知らない事から、生きて帰れないのでは、と言い出す。
もし生きて戻っていて、この事を報告していたら、宇宙船の記録になんらか残されているのではないか、と。
ハリーはスフィアの中に入りたいと思い、実行してしまう。
ハリーを戻す為に、ノーマンもスフィアに近づく。
するとスフィアの足元に倒れているハリーが現れる。
ノーマンがハリーを確認していると、一瞬機材トラブルような感じになり、基地が海上から切り離されて孤立してしまった。
ハリーは、意識不明で寝たままとなる。
嵐も近づいてきていたので、嵐が静まるのを待って海上と交信するまで、待機する事になる。
12時間ごとに脱出船にビデオ記録を収めつつリセットする為に、海に出たアリス(ラティファ)は、クラゲの大群に襲われて死んでしまう。(リセットしないと勝手に浮上してしまう)
これが異変の始まりとなり、船内でも次々に異常な事が起き始める。
ハリーは目を覚ます。
スフィアに入って何を見たかの記憶はないという。
そして、コンピューターに異常が出る。
スフィアからの暗号ではないかと考える。
暗号を解くと、ジェリーという知的生命体が交信してきているとわかる。
その後、戻らないスタッフを探しに船外にノーマンとベスが出るが、スタッフは死んでおり、大きなタマゴが沢山降ってくる。
ソナーには大きな影がうつり、巨大なイカだと思われる。
その頃、ハリーは自室で「海底2万マイル」を読んでいた。
ジェリーがその気になれば、自分達を殺せるとわかるが、最悪な事にジェリーを怒らせてしまったらしい。
ハリーはいつの間にか寝ていた。
その頃、怒ったジェリーは船内に水漏れを起こしたり、何かに襲わせたりと、パニックになっていた。
火事にまでなり、ジェリーは全員殺すとメッセージを送ってきた。
大騒ぎの中ハリーだけは寝ていた。
大佐は防火ドアに挟まれて死んだ。
テッドは上から天井が落ちてきて倒れて死んだ。
この騒ぎで生き残ったのは、ノーマンとベスとハリーだけになった。
襲撃中ハリーがずっと眠っていた事から、ノーマンは、ハリーがおかしくなったから警戒しろ、とベスに言う。
ノーマンは12時間ごとの脱出戦のリセットに向う。
ベスにモニターを見ててもらうよう頼んだが、実際にいたのはハリーだった。
慌てるノーマンは、苦手なウミヘビに襲われる。
なんとか戻るが、ハリーに助けられ、ベスに恨み事を言う。
ノーマンはベスを分裂症じゃないかと言い出す。
実は、ノーマンとベスは付き合っていた過去があって、その恨みgあ残っているのではないか、と言い出す。
ベスVSノーマン、ハリーのような状態になる。
ところが、直後
ハリーが読んでいたが、怖くて87ページまでしか読めないといった「海底2万マイル」が山のように発見された。
しかも、87ページ以降は白紙だった。
このことから、ノーマンはハリーと船内の出来事が関連していると気づく。
ハリーの考えた恐怖が皆の現実になっているのではないか、と。
イカは、ハリーの苦手なものだった。ハリーが怖くてこの先が読めないと言っているページは大きなイカが登場するページだった。
ジェリーもハリーの想像の産物ではないか、と。
前回の襲撃中、ハリーは寝ていたので、夢が現実になったのではないか、と。
これはスフィアの中に入った事で得た力だろう、と。
そして、スフィア自体もハリーが入った事でハリーを利用して、ジェリーとして交信する事が可能になったのではないか、と。
ハリーを夢を見ない位深く眠らせたら、落ち着くのではないか、という作戦だった。
ところがハリーは、寝ているはずなのに、ノーマンは再び船内でウミヘビに襲われる。
ベスは、ノーマンもハリー同様、無意識でスフィアの中に入り、恐怖を現実化していると気づく。
そして、ノーマンにも薬を打って深く眠るよう頼むが、ノーマンは拒む。
実は、ヘビやクラゲが嫌いなのはノーマンだった。
そして、ハリーも目覚める。
結局、3人ともスフィアに入っていたとわかる。
全員の恐怖が現実になっていた。
そのせいか、爆破装置が起動されてしまう。
ベスが、一瞬考えてしまったのだ。
3人は、何度か恐怖に邪魔されながらも、無事脱出する。
だが、複数名が死んだ事から、どう報告するか悩んでいた。
それと未来が変えられないなら、全員死んでるはずだが、3人生きている。
どういう事だと考えた結果、スフィアの力を利用して、すべて忘れる事を選択する。
だから、報告もなく、だが3人は死なないという未来が出来るのだった。
そしてスフィアは海底からどこかへ飛んで行く。
おしまい。
【かんそう】
88年という事で、80年代とはいえ後半なので、映像的には90年の雰囲気が濃くありますが、役者といい、やっぱり80年代はまだまだ掘り出しものがあるんだなー、と思いました。
突っ込みどころも含めて、安定のB級でした。
まず、今見ても豪華な役者陣。
ホフマンはもちろん、サミュエル、シャロン・ストーンは今でも映画で活躍していますし、コヨーテも脇でお馴染みの個性フェイス。そして何より、レイ・ドノバン(リーヴ・シュレイバー)まで!
濃いですね~。ま、2人はささっと死んじゃいますけどw
海底で、密室感あり、いろんな恐怖があり、でSFパニック作という感じでしたが、そもそもスフィアを発見したのに、あんまり大発見ぽくなくて、それよりは「嵐が来たから帰るぞ」みたいなノリが、なんか妙なんですよねw
しかも、結局よくわからないけど、全員スフィアに入ってたような感じで、だけどその中でもその恐怖で死ぬ人と死んでない人の差もあって、よくわからない。
で、結局スフィアもなんだかわからないまま、「忘れよう!」で終るという、ある意味斬新な・・・。
この作品を見て何を想えばよいのか、さっぱりわかりません!
ただただ、自分的には、好きな役者が出てますし、B級感を楽しむ作品だな、と思うので、そんなお話しの些細な疑問なんて、気にしたら負けだと思っています。
B級中のB級で、サミュエルが好きでもこれをレンタルするのは勇気がいると思います。
TVで見れて良かったですw
結構好きな作品なんだけど、全体的に評判いまいちですねぇw
返信削除マイケル・クライトン作品は説明も控えめで状況を淡々と描いていくだけなので、いわゆるSF[娯楽」作品を期待した方は「なんじゃこりゃ」になっちゃうもしょうがないですがw
久々に観たんだけど、深海の宇宙船に入ろうとしている時点ですでにおかしな事が起こってるんですね、開かないドアをハンマーで殴ったら、欠けない筈の金属が欠けたり、ドアが自動的に開いたり
これは時系列で考えると例の3人でも他の民間人チームメンバーの仕業でもない訳で、随行している軍側の誰かあるいは全員も既にスフィアに入ってたのかもなぁ…などと思って考察など探したけど、びっくりするほどありませんでしたw