2016年9月13日火曜日

ミクロキッズ



ミクロキッズ 〔DVD〕

1989年作品

リック・モラニス、マーシャ・ストラスマン、マット・フリューワー、ロバート・オリヴェリ

あらすじ:物体を小さくする装置の研究が上手くいかずにいたが、ある日・・・。




オープニングのアニメがアメリカっぽくて可愛い。80年代ギリギリですが味があって超いいですね!

【おはなし】

サリンスキー一家は、父親であるウェインが研究者で、家で物体を小さくする装置を研究していた。
その為、家の中にはおかしなマシーンがいっぱいで、息子ロバートも小さな研究員という感じだった。

隣家のトンプソン一家は、そんなサリンスキー一家を変人と思っている、一般的なアメリカの家族。

長男のラスは、サリンスキーの娘エミーと同級生で気になっていたが、エミーは気づいていない。
同じくやんちゃな弟ロンが居る。

お互いはなんとなく毛色の違いを意識して、距離を置いていた。

そんなある日、ロンが庭で打った野球のボールがサリンスキー家の窓を割ってしまう。

その部屋は、留守中の父親の研究室で、実はそのボールが研究中のマシーンに当たり、暴走を始めていた。
何も知らずにボールを取りに部屋に入った子供達4人は、マシーンの効果で6mmになってしまう。

あまりの小ささに、帰宅したウェインは子供達に気づかない。
それどころか、様子が違う研究室に疑問を持ちながら、片づけて、その際に、子供達もゴミと一緒に袋に入れて捨ててしまう。

そして、ミクロなキッズ達のアドベンチャーが始まる。

庭に置かれたゴミ袋とはいえ、そこから脱出して庭を通って家に戻るだけでも、ミクロなキッズ達には大変な事だった。

草は、ジャングル。
蟻などの虫は、巨大なモンスター。
汚い大きな川は、愛犬のおしっこ。

雨が降ればその水の塊は凶器でしかなく、危険がいっぱい。

最初は、家族の関係を反映して、何かとぶつかりあう子供達だったが、同じ運命共同体として、次第に協力しあい、そして認め合っていく。
特に、ラスを見直した事で、エミーとラスはいい感じに。

親たちは、姿が見えなくなった子供達を心配し、それぞれ警察を呼ぶが、ふとウェインが小さくなったのではないかという事に気づく。

知らぬ間に研究が成功した喜びと同時に、子供達をつぶしてしまわないようにと慌てて探し出す。

そんな姿にトンプソン夫妻は、相変わらずの変わり者だと、眉をひそめるが、実は、子供達は小さくなったのではないか、と聞かされ激怒する。

最後は無事、子供達が家に到着し、発見すると大きくする事にも成功し、両者の絆が芽生える。

そして、これからは子供達同様、家族ぐるみで理解し合い仲良くしていく事に。

おしまい。

【かんそう】

視点が変わるシチュエイションは好きで、「小さくなった」系の作品は結構探して見ていたんですけど、本作は何故か見落としていました。

むしろこれこそ、王道って感じで、何で今まで知らなかったのか・・・。

しかも、ギリギリですが80年代という事で雰囲気とか味わいが凄く良くて。

ミクロになった視点の演出こそ、作り物感満載で、これをしょぼいと感じてしまう人も居るとは思いますが、私は大好きです。

そんな温かみすら感じる手触り感(手作り感?)が作品にも共通して存在していて、お話しが可愛いんですよね。

大した事はないんです。

小さくするマシーンを研究って事だけが、ちょっと変わってるだけで、それ以外は、普通のファミリー。
ただ、家に帰りたいだけ。

何かを倒そうとか、何か良い事をしよう、とかそんな大それたテーマはありません。

それがいいんですよね~。

小さくなったことはありませんがw 何気にリアルを意識しているような気がしました。

そういう意味でも、小さくなった世界を扱う作品としては、かなり代表作って感じがしました。

一生懸命大声出しても小さすぎて聞こえないとか、逆に小さくなった側からすると、ただの足音も振動やら何やら凄いとか。

でも、本当にリアルにすると、多分あんまりお話しが進まないんでしょうねw

この辺は、私も素人なので、面白ければOKでリアルかどうかはあまり気にしませんが。(というか、わからないw)

なんとなく、「そうだろうなー」と共感できたら、それがある意味ウソでもリアルなんだと思います。

エンタテインメントですしね!

冒険の主役が子供達というのも、アドベンチャーの王道といった感じで、微笑ましく、甘酸っぱく、見守っていました。

子供ながらに、頭の良い子や生存能力の高い子が揃っているのも、アメリカの映画だからこそ、違和感ありませんでした。
あと、兄弟(家族)の絆も。
お年頃のエミーが、いまいち頼りない父親や手のかかる弟の面倒をしっかり見てて、良いお姉さんで、キッズチームの中でも女子だからといって足手まといになるような事は決してなく、子供達をしっかり守りながら時にはしかる事もしたりして、本当に偉い。

作品的に、絶対帰れるってわかっていながらも、どうやって解決するんだろうとわからずのハラハラもありました。

そしてハッピーエンドがただ、元に戻れて良かったね、だけではなく、両家の仲までもがこの事件のおかげで打ち解けていくというのも、ほんわかして良かったです。

と、見れば比の打ちどころのない、ファミリー・ムービーであり、画面の絵力もあって、もっと話題になっても良さそうなんですけど・・・。

私がたまたま知らなかっただけなのか、今まで見たことなかったというのにちょっと驚きました。

さすがシリーズ後2作あるようですね。

いつか見れたら見たいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...