映画 (Movie) / ミッション・トゥ・マーズ 〔DVD〕
2000年作品
監督ブライアン・デ・パルマ
ゲイリー・シニーズ、ドン・チードル、ティム・ロビンス
あらすじ:火星探査に行くが、1人のクルーを残して死んでしまい・・・。
SF苦手ですが、監督がブライアン・デ・パルマと言う事で、挑戦してみました。
ちょっと見て良かった。
【おはなし】
火星探査に行く前に、同僚である妻を亡くしていたジム(シニーズ)は、就任を辞退して、宇宙ステーションの任務に就いていた。
友人のルークは、火星で地質調査をしていたが、ある日ピラミッドのような巨大な物体を発見。
近づいて調査するも、竜巻に襲われ、ルーク以外の3名が命を落とす。
その報告を最後にルークとも更新が途絶えてしまう。
そしてルークを救い出す為のミッションが開始されるが、ウッディ(ロビンス)とその妻、テリー、フィル、最後の1人に、ウッディの希望で、ジムが副操縦士となる。
1度は希望していたが諦めた火星に、結局行く羽目になったジム。
火星へ辿りつくのは用意ではなく、直前の事故でウッディを失い、着地出来たのは、3名だった。
だが、ルークは1人で生きていて、最初こそ、ジム達の姿を幻影だと思い襲ってきたが、冷静になると喜んで受け入れた。
ルークの調査によると、知的生命体が作った顔が地面から突き出しており、そこから謎の信号を発信している。何かのサインではないかと言う。それはDNAの配列のようだったが、一部が欠落していた。
その後、ジムはそれがサインではなく、テストなのではないか、とひらめく。
顔の中に入る為の、鍵ではないかと。
その通り、信号を送ると、扉が開いた。
あくまで攻撃的な行為はしていないだろうと、フィルを残した3人は中に入っていく。
そこは真っ白な空間で、ジムは宇宙服を脱ぐと気圧がある事を確かめる。
火星の大気圏内ではありえない事だが、巨大な顔がある時点で、何でもあるさ、とジムは動じない。
そしていよいよヘルメットを脱ぐ。
白い部屋に一部黒い空間が出来、そこへ行くと、VRのような宇宙のグラフィックが始まる。
そして宇宙人が現れ、涙を流す。
火星の歴史を伝えようとしているようだった。
新天地を目指し、地球へ向かった宇宙船がある事。
そして、生命が誕生した事。
何故か宇宙人と手をつなぎサークルになる3人。
そこへ、フィルから連絡が入り、砂嵐がひどいから戻るように、と言われる。
そして、この建物自体が、宇宙船である事を理解する。
出発のカウントダウンが始まっていた。
帰ろうとする2人にジムは、残ると言い出す。
何故かドヤ顔で。
そして、自分も彼らと「帰る」といいそれは運命だと。
死んだ妻マギーが生前に言っていた言葉を思い出す。
「新しい世界に立ちさらに次の世界を見る」
おかしな事を言い出しているにも関わらず、そう言われるとさくっと理解して、
笑顔で握手をして別れる2人。
ジムを乗せた顔宇宙船は遠い彼方へ飛んで行く。
おしまい
【かんそう】
過去記事
ゼロ・グラビティ
よりも、13年も前に、しっかりそれっぽい事してましたね。
あまりSFを見ない情弱ですが、ゼログラの後に本作を見ると、ゼログラの印象変わりました。
この時代に本作があるんだから、もっと何か出来たんじゃないか・・・と。物足りなくなりますね。
という、知識無いなりに感じる「宇宙っぽさ」の説得力はもちろん、デ・パルマ監督ならではなオリジナリティがいいですね~。
シュールでした。
SF映画は苦手でもなんかこのシュールさは、味わって欲しい!
大筋はSFにありがちな、トラブル発生! 宇宙人か!? なパターンですが、その先が個性的で、巨大な建造物が人型(顔)だったり、火星人が人類の祖先っていう感じだったり。
かなりやりたい放題なんですけど、なんかそれも、デ・パルマだからこれくらい当然か、って感じにw
私は、SF不得意だからこそ、何も気にせず「シュールw」って楽しめるのかもしれません。
途中のホラーっぽい演出にもドキドキしました。
ルークを探しにいった火星で、ジムの顔が正面向いて空間が見えるとそこにルークの姿が観客だけに見える、とか。
いろいろ考えようとすればいろんなメッセージが読み取れる、いかにも精神的な何かがありそうなんですが、その辺は置いておいても映像的にシュールなので、退屈はしませんでした。
ざっくり言うと、新手の死後の世界なんじゃないの? みたいな。
なかなかのトンデモ系なのではないでしょうか。
TVで見て良かった~。
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