2016年5月17日火曜日

遠距離恋愛 彼女の決断


映画 (Movie) / 遠距離恋愛 彼女の決断 〔DVD〕

2010年作品

ドリュー・バリモア、ジャスティン・ロング、チャーリー・デイ、ジェイソン・サダイキス、クリスティナ・アップルゲイト、レイトン・ミースター

あらすじ:新聞記者を目指してインターンをしていたエリンは、その期間が終わればサンフランシスコに戻る事になっていた。
だが、ニューヨークでギャレットと出会ってしまい・・・。




ありがちなラブ・ストーリーだと思っていたら、意外な展開が新鮮でした。

【あらすじ】

いまいち気が利かなくて彼女に振られた夜。
ギャレットは、くりだしたバーで、レトロゲームに熱中してるエリンに出会う。
エリンが最高得点を出したのを邪魔してしまうが、名前を記入する際に、伝説のハイスコア保持者がエリンだと気づく。

興奮したギャレットはお詫びも兼ねてエリンを誘うと、出だしは最悪だったが、そこから意気投合して朝食までつきあってしまう。

また会いたいというギャレッとにエリンは、「6週間したらサンフランシスコに戻る」と正直に話し、お互い了承して付き合う事に。

別れたばかりの彼女とは違い、好みやノリが合う事で急速に親密になっていくが、別れの時が来る。

何事もなかったかのように、空港に送っていくが、車から降りて別れた所で、ギャレットは想い直しエリンをおいかける。

するとエリンも同じ想いだったようで、離れつつも付き合いを続ける事にする。

いわゆる遠距離恋愛となるが、お互いに本気の付き合いかどうかを確かめるよう、身内に言われ確かめ合う。

またしても想いが同じという事で盛り上がるが、それと共に物理的な距離に寂しさがつのる。

それでも、ギャレットがサプライズでエリンを訪ねたりして、順調に進んでいくが、エリンの希望の新聞記者への就職口がなくなった事をきっかけに2人の仲も怪しくなっていく。

レコード会社で働くギャレットも、ひそかにサンフランシスコでの就職口を探していたが、まったく見つからないでいた。

就職が決まらないエリンは、教授からシスコ内の新聞社に推薦してもらい、密かに面接を受けていた。

ある日、エリンがニューヨークに来て、久しぶりにギャレットと会うが、そこで「シスコの新聞社に合格した」事を告げる。

一緒にいたい、という言葉と正反対の行動に、ギャレットは瞬間的にキレてしまい、1人で外に出てしまう。

エリンもなかなか思い通りに行かないいらだちから、「どうして私だけが仕事を諦めてNYに来なきゃいけないのか」とギャレットを責めてしまう。

だが、ギャレットは冷静になり、エリンに謝り仲直りする。

戻ったエリンは、考えた末、すべてを捨ててNYに行く事を選ぶ。

その連絡にギャレットも浮かれ、エリンを迎えに行くが、姉夫婦との会話から、考えを改める。

エリンの幸せを優先するならば、好きな仕事をさせてあげる事が大事な事なのではないか、と。

このまま、ニューヨークに来てもらって、いつか仕事をあきらめた事で、ケンカになり、その原因が自分である事を悔やむ日が来るのではないか、と。

そして、エリンに打ち明ける、とだからといってまた遠距離を続けるのは厳しいという事で、2人は愛し合っているのに、別れる事を選ぶ。


そして、6か月後。

エリンは新聞社で、一面デビューを果たしていた。

そこへ、ギャレットから手紙が来る。
中には、ギャレットが発掘したバンドのチケットが2枚入っていた。2人でライブに行った思い出のバンドだった。

エリンは姉を誘い、ギャレットと会う。

以前、このバンドはギャレットは見込んでいるのに、会社が認めないと愚痴っていた。
そして今、ギャレットは会社を辞め、このバンドの本拠地であるLAに移動して新しいレコード会社で働いている、というのだった。

LAとシスコならニューヨークと比べると近い。

また二人のつきあいが再会する。

おしまい。

【かんそう】

タイトルと、見初めた印象から

「あー、出会って、つきあって、もめて、仲直りしておしまい、みたいなお決まりのやつかー」

と、思っていました。

ところが、あんまりもめないんですよね。

もめそうにはなるのですが、基本、本当に仲良し。
それどころか、その相思相愛が故に別れを選ぶという展開が、新鮮でした。
でも、しみったれていないのも良かったです。

冒頭で、元カノ(レイトン・ミースター)にこっぴどく振られるんですけど、それを見ている限り、「ギャレットってださい。気の利かないダメな男」って印象にしかならないんですけど、実はそうではなくて、単純に相性の問題だったんですね。

エリン(ドリュー)とは、最初こそ気の利かないどころか、ゲームの邪魔するギャレットにイラっとしていましたが、話始めると、どんどん共通点を見つけて盛り上がっていく2人。

結局、恋愛って全国ランキングが大事なのではなくて、自分ランキングで1位かどうかなんだなー、と思いました。

エリンとギャレットはお互いがNo1同士なんですよね。

って、ギャレットだけが変わっているように思えますが、実はエリンも結構。

まず、バーのレトロゲーム(インベーダーみたいなやつ)のハイスコア制覇してます。

バーのクイズ大会でも、マジになって大張り切り。新聞記者になりたいくらいだから、博識でもあります。

飲みっぷりもよく、酔っても酔っていなくても下ネタ好きで、言葉使いも悪くなったり。

いわゆる男性ウケは、微妙な所があるんですよね。

だからといって、傷のなめ合いみたいな雰囲気もなく、本当に「お似合い」としかいいようがなくて、2人が幸せなら何より! と思えるさわやかさすら。

ギャレットは、「プレゼントはいらなわ」と言われた言葉を本気にして誕生日にプレゼントを用意しなくて、気が利かないと振られていたのに、エリンに対してはサプライズで、シスコの職場に尋ねていったりして、むしろエリンの姉家族周辺の男からは、「余計なことするな!」と、目の敵にされる程。(妻たちの愚痴攻撃の原因だから)

時差があるのでエリンに明日の朝電話して、と留守電を残したのに、電話がないと何度もかけ直してしまう程、マメさも発揮。

相手が変わると、いくらでもロマンチックになれるもんなんですね。


で、ドリューも、この作品では痩せてて可愛い。

キャレット役のジャスティン・ロングは、この手のラブコメで良く見る顔ですけど、正直パっとしない印象なのですが、なんかこの作品の2人はお似合いだなーと思って、ふと思い出したら、一時期つきあっていましたよね。

この撮影時はまだ恋人同士だったのかもしれませんね。

なんとなく雰囲気って出るものなんですね~。

コメディ要素も、結構強めにあって、特に気に入ったのは、
姉が娘マギーに「銅像!」っていうと、マギーが固まる、という遊びに見せかけた、子供を大人しくさせる方法があるんですけど、日本でいうところの「だるまさんが転んだ」みたいな感じで。

子供の可愛さもありつつ、最後の落ちをこの銅像が持っていきます。

下ネタもまあまああるので、可愛らしいラブコメ、とはちょっと違うのも、ドリューならでは、かも。

初めてシスコのエリンを訪ねた時、夜に帰宅したからといって、子供も一緒に住む家の玄関で盛っているので、カルチャー・ショックを受けたんですが、それこそがネタで、そのまま食卓の上でやろうとするのですが、暗闇の中、姉の旦那が食事をしていた、という。

初対面が、お尻丸出しだった。

さらに、姉がそのテーブルを消毒するように翌日掃除するんですけど、食卓で当然その話題は出せない。

子供がテーブルの上にチキンを置いちゃうと、次に食べようとした時の、姉のチョップが炸裂する様なんかは正直、そこまで引っ張る必要あるのか? と思いながらも、面白かったです。

で、このテーブルネタも落ちに絡んでいて、改めて付き合いだす2人が夜、静かにエリンの姉の家に戻ると、実はテーブルの上で姉夫婦がやっていた、という・・・。

そして騒ぎをききつけたマギー(娘)が階段を下りるのに気付いて「銅像!」って言って、終るんですw


なんだか、ドタバタした終わり方も微笑ましくて、あんまりしみったれていなくて、良かったです。


遠距離の経験はありませんが、シリアスになりそうなテーマをからっと、さっぱり仕上げたのは良かったなーと思いました。

こういうラブ・コメはデート映画にいいんでしょうね。

ギャレットの悪友2人も、いいキャラクターで良かったです。

この2人のコメディー度も高かったです。

ラブコメとはいえ、男性視点の面白さも強いんじゃないかな、と思いました。

特に、シスコでエリンと別れて戻ってきたギャレットを空港で出迎えた時に、顔色でわかるんでしょうね。

「家か、バーか?」

とだけ、聞く友人には「男の友情っていいなー」と素直に思いました。

普段は、アホな事な事ばかりだったから、すごく効果的でした。

ただ、ネタが「トップガン」とか「ヒゲは熟女に持てる」とかなので、大人向けラブコメではありましたけど。

私は大人なので、バッチリでしたw

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