ホワイトハウス・ダウン/チャニング・テイタム[Blu-ray]
2013年作品
チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、マギー・ジレンホール、ジェームズ・ウッズ、レイチェル・レフィブレ、ランス・レディック
あらすじ:ホワイトハウスが占拠され、大統領が殺される・・・!?
期待しないで見たのですが、意外と面白かったです!
シリアス系ではなくて、エンタテインメント・アクション作でした。
【あらすじ】
元軍人で、今は下院議長の警護を務めるジョンは、もっとやり甲斐のある仕事がしたい、とシークレットサービスへの転職を望んでいた。
離婚して別に暮らす娘は、政治が大好きでそんな娘を喜ばせようと、面接ついでにホワイトハウス見学に誘った。
ところが、面接官のフィナティは、大学時代の知り合いで、有利になるどころか、過去のイメージから厳しく判断され不採用になってしまう。
娘にはすぐに言えずに戻ると、ツアー中偶然大統領に遭遇する。
そこで娘は大統領に「父はシークレットサービスで働くんです」、と言うと、大統領自ら「娘にうそはつくな」と言われてしまう。
フィナティは、上司のウォーカーが退職する事となっており、「たまには早く帰りなさい」という彼のアドバイスで、ホワイトハウスを後にしていた。
その後、ホワイトハウス内に侵入していたテロリストによって、議会議事堂が爆破される。
娘は、トイレに行っており、ジョンとは離れ離れになっていた。
ツアー客の多くは、人質とされ一部屋に押し込まれるが、ジョンは娘が気になって仕方ないので部屋を抜け出す。
大統領は、ウォーカーの先導で、内部のシェルターに避難するが、部屋にたどり着いたところで、ウォーカーが豹変、大統領以外の人間を撃ち殺してしまう。
シークレットサービスの人間がこのテロに絡んでいたのだった。
ところが、そこへ娘を探す為に館内を探っていたジョンが敵の無線から居場所を知り、大統領を救う。
先ほど面識があったことから、大統領は素直にジョンと逃げる。
一方、帰宅途中だったフィナティは爆破騒ぎを見て、司令部と合流。
ウォーカーは主犯格だと名乗り出るが、フィナティの事は「だから帰した」と温情を見せる。
要求は金だったが、そのまま鵜呑みには出来ない。
内部の様子がわからない中、ジョンの娘がスマフォからyoutubeに動画をUPし、直後、テロリストに見つかり、人質に加わる。
ところがその動画がニュースになり、館内のテロリストにも知られ、目をつけられる。
ジョンは、単なるツアー客、と言っていたが、逃げる際に落ちたツアーチケットの個人情報で、警護関係をしていた事と親子である事がバレる。
大統領はジョンと逃げる際中、大爆破に巻き込まれ、死んだと思われるが、実は生き延びていた。
ケネディがマリリンと密会する為に作られた秘密の通路を抜けて逃げようとするが、ジョンは娘を置いていけない、とそこで大統領に別れを告げる。
ところが、その通路にもテロリストの仕掛けがあり、結局大統領も館内から出る事はできない。
外部では、大統領が死んだと思われ、副大統領が大統領になっていた。
だが、あっさりハックされたシステムにより、副大統領はミサイルでエアフォースワンごと撃たれてしまう。
そしてすぐに次の大統領として、ジョンが護衛していた下院議長が選ばれる。
館内では、娘をだしに、ジョンが呼び出しをくらうが、大統領が代わりに投降する。
そこで、ウォーカーは、任務で死んだ息子の事を恨んでいたのではない、と告げる。
むしろ、戦争より平和を選ぶ大統領にいら立っての犯行だという。
そして、自身の余命が残り少ない事も、捨て身になった理由だった。
大統領を殺さないでいたのは、大統領だけが起動できる核を使いたかったから。
起動させないと、ジョンの娘を殺すと脅すが、起動させるわけにはいかない。
そうこうしているうちに、1人まだ隠れていたジョンは、館内のスプリンクラーを作動させる作戦に出る。
その騒ぎから、大統領とウォーカーが直接もみ合うが、生命認証システムに手を置かれてしまう。
だが、その先のパスコードを入力しなければ、問題ないのだが、何故かウォーカーは大統領しか知りえないパスコードを入力してしまう。
さらに、大統領を銃で撃つ。
ミサイルのカウントダウンの中、寸での所でジョンの襲撃が間に合い、命令中止に。
そして、やっと娘と再会し、抱き合い、すぐに大統領を探しに出る。
外部では、人質を犠牲にしてもホワイトハウスを空爆して事件を収拾するべきだ、と新たな大統領(元下院議長)が命令するが、多くの人間が反対していた。
そのニュースを見たジョンの娘が大統領旗を振ってアピールすると、命令を無視してパイロットが攻撃を拒否する。
ジョンは、撃たれて倒れている大統領を見つけ、死んだと思うが、実は胸に入れていたリンカーンの懐中時計のおかげで、銃弾を受けずにいた。
人質たちが逃げ出せた事から、一件落着となり、ジョンや、フィナティ、新たな大統領として下院議長が再会する。
下院議長に大統領はどこだ、と聞かれ、助からなかった、とウソをつくジョン。
すると、すぐに中東への攻撃を命令する。
下院議長も和平を望んではいなかったのだった。
そんな様子にジョンは「パスコードをウォーカーに教えたのはあなただ」と言う。
しらを切るが、ウォーカーが使っていたポケベルから電話をかけると、つながったのは下院議長だった。
この証拠を吹き飛ばす意味もあって、ホワイトハウスを爆破しようとしていたのだった。
それでも大統領と一般人、どっちの言うことをきくか、とすごむが、そこに真の大統領が登場する。
そして、下院議長は捕まり、大統領は病院へ行く事に。
フィナティは、ジョンを信用せずに不採用にしたことを詫びる。
大統領は、ジョンに「君についてもらいたい」と声をかけ、ジョンは、娘に一緒に行こう、と声をかけマリンワンに乗り込む。
おしまい。
【かんそう】
いわゆるヒーロー物なんですが、そのヒーローが、ヒーロー然していなくて、誰も期待していない感じなのに、フテ腐れずに頑張る、というのが好感が持てました。
最初からパっとしない感じの登場で、離婚、離れて暮らす娘には嫌われている(約束を守らない)、副大統領の側近の女子に色気仕掛けでシークレット・サービスの面接を取り付ける、挙句、娘にいい顔したいから、ホワイトハウスのパスまで用意させる、など、ちゃらい感じ。
それが、いざホワイトハウスが占拠されたとなると、突如娘と大統領を守る為に1人で戦い抜くのですが、ジョンのキャラクターのせいか、決してご都合主義等と冷めた目になる事なく、むしろ嫌味を感じず素直に応援できました。
大統領のキャラも、あたかもアメリカの親しみのある英雄といった王道なんですが、それがいい。
ジョンの娘に気さくに接し、フレンドリーでそして裏表がなく真っ直ぐ。
だからこそ、守りたいし、守る事にプライドが持てる、(でもジョンは投票していなかったぽいのもお茶目?)
政治、テロリストという硬めなイメージを持たざるを得ない作品ですが、実際は、ジョンの娘の存在やホワイトハウス命のツアーガイド、もちろん親しみやすいジョンのキャラなどで、背景を知らない人にも楽しめるエンタテインメント作品になっていると思います。
意外と効果的なのが、舞台がホワイトハウスという事で、あちこちに行かないので、話がシンプル。
ただ、ホワイトハウスですから、決して平凡に終わらず、その中で飛び回っているのも飽きる事はありませんでした。
個人的に、ハリウッド的インスタントラブが入ると、ちょっと冷めるんですけど、本作は、そういう余計? なものが極力削がれているのも、シンプルでわかりやすさにつながっていると思います。
登場人物も決して少なくはないんですけど、ホワイトハウス・サイドと見守る側で、はっきりわかれていて、人があちこちに出入りしないので、複雑さがありません。
なので、幅広い年齢の人に楽しめそうだなーと思いました。
アクションは満載ですが、あくまでもエンタテインメント内に収まっているので、意味もなく不快になるようなシーンはないと思います。
お話しも、あってないようなもので、とにかくホワイトハウス占拠! 大統領と人質を救え! で充分、という感じも本作では、いいと思います。
だいたい、ジョンは大統領を確かに助けましたけど、助けきってはいませんからねw
最後撃たれちゃってますからw
それも、たまたま助かったってだけで。
そんなジョンのへっぽこ加減も、また嫌味がなく、なんとなく応援したくなる要素なんでしょうが。
無事娘と生きてホワイトハウスから出られ、奥さん迎えにきてますけど、離婚してますから、そこんところの感動も微妙というのも、ご愛嬌。
単純明快なエンタテイメント作品。
飽きる間がなく楽しかったです。
アンダー・ザ・ドームのレイチェル・レフィブレ、フリンジのランス・レディック、よみがえり〜レザレクション〜のマット・クレイヴン等、馴染みがある人がちらほらいるのも良かったのかも。
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