2017年2月27日月曜日

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル



アラン・パーカー ライフ・オブ・デビッド・ゲイル DVD
2003年作品

ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット

あらすじ:
大学教授をしていたデビッド・ゲイル(ケビン・スペイシー)は、死刑制度に反対をしていた。


ある日、大学の生徒の誘惑に乗ってしまう。
それは女子学生の罠で、レイプで訴えられて幸せな家庭やキャリアを失ってしまう。

そんな中、死刑制度反対運動とその仲間が支えとなっていっていた。

ところが、その彼が今度は死刑囚となってしまう。

その仲間の友人を殺した罪で。

そして死刑を目前とした残された時間の中でとあるライターを呼び出す。

自分は無実だ、と。
自分の死刑に間に合わなくてもいいから、真犯人を探して、それを実証してくれ、と託すが……。



かんそう:

ケビン・スペイシーのはまり役ですね。
恥ずかしながら、実話だと思い込んで見ていたのですが、そのおかげかすごく見入ってしまいました。
見終わった後に、ぐぐって、実話じゃないと知り、びっくり。
こういう人物が実際に存在したような、すごく説得力ある演技、配役だったと思います。

まず、あのふてぶてしい顔?w
どこか曲者というか、実際、ゲイルという人物はそういえる存在なのですが、それが物語前半でころころと坂を転がり落ちていく。
そこに人それぞれの感想を持つと思いますが、最初はざまあみろ。
でもだんだん、一回の過ちで、そこまで・・・と同情が入りつつも、こいつ何かしてるな、と思わせ続ける。

そしてカウボーイハットのストーカーの存在。
まあ、あれは最初から見え見えなので、ブラフだと思いましたけど、それよりさらに大きな落ちが待っているとは。

あと見せ方がうまいのは、正しく見える人間だったけど、女子大生に手を出したり、その後家庭を失った後の崩壊っぷりなどから、実はそう正しくもなかったのでは、と思わせる。
だから、死刑囚で始まった時に「真犯人なんじゃないか」という視点を自然と持っているんですね。
むしろ、何かライターを引っ掛けようとか、かき回そうとしているのではないか、と。

ところが、どんどん真犯人の存在が見えてくる。
その頃には、もう助けなきゃと、ライターとおそらく同じスタンスになっているんですね。

でも間に合わない。

ただ、やっぱり惜しいのが、「どうしてそこまで彼を恨む人間がいるのか」に説得力がない。
カウボーイはそういう意味で、目の前の餌過ぎて不自然。
だから、何かあるはずーと思い続けてしまう。

なので、最後の大落ち、実は全員共犯(死んだ女性も含めて)というのが、結構うっすら見えてしまうのが残念。
死刑制度への反対を、自分達の命を賭けて訴えていた・・・というもの。

もっと隠し切ってしまってもよかったような・・・。

最後、カウボーイにお金を渡したところが少し解りにくかったです。
(デビッドのレイプは冤罪)

でも面白かった!
地味だけど、ある意味名作だと思う。
二度見るタイプではないけどw
私にはなかなかヘビィでした。



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