2015年12月10日木曜日
デス・ルーム
2006年作品、日本未公開
オムニバス(ケン・ラッセル)
あらすじ:ハリウッドのスタジオツアー中、ある屋敷に閉じ込められてしまったガイドと客達。
ガイドが言うには、日本でいう100物語的に怖い体験を告白していけばいずれ出れるのではないか、と。
バカバカしいと言いつつもなす術がないので、一人ずつ、恐怖体験を話していくが・・・。
ケン・ラッセル監督が好きなので見ました。
この映画の情報が洩れてるリストも多いのですが、どうやら最後の映画作品になるみたいですね。
2000年代に入って、あまり映画は撮っていなく、TV作品となるとなかなか見れる環境にないですから、この作品は短編とはいえ、ケン・ラッセルらしさ満載で、ファンにはうれしいです。
一応、全体をまとめる設定(スタジオツアーに居合わせた客)はありますが、その客達それぞれのエピソードはオムニバスとなっているのですが、どれも共通テーマとして「ワーム(虫)」が出ていたような。
ま、そんなテーマなんて別にあってもなくても、なB級ホラーなんですけどね。
時期がそういう時期だったのか、アニメを多用する作品もあったりして、好きな人は好きそうな感じです。
日本が舞台の作品には、びっくりしました。
結構、有名な方が登場しているのですが、(石橋凌、杉本彩)日本未公開です・・・。
黒歴史・・・でしょうか?
◇
ケン・ラッセル監督のお話しは、豊胸に執着するB級女優のお話しです。
まず、豊胸手術をする医者が超怪しいのですが、(タバコ片手に手術みたいな)、胸の様子が変だと気づいて病院に駆け込んだ時には、すでにその医師は消えてるんですね。
知ってか知らずか、看護婦が「ここにいるはず」と居場所を教えてくれ、行ってみるとその医師はすでに死んでいる!?
普通に、ん? と思いました。
落ちは、さらに黒幕がいたということで、豊胸手術を利用して、人食いバストを広めていたという。
最後、とってもいい感じのオカマ豊胸済み医師3人がその事情を全部暴露するんですけど、いい味だしてる! と光ってたリーダー株のDr.ルーシー、その人こそが、ケン・ラッセル監督なのでしたーーー!!
ダブル落ち?!
話しのバカバカしさ、映像のチープな味わい、監督の女装等々。
すっごくB級で、ケン・ラッセル感を堪能できました。
私の好きな、ケン・ラッセルと言ったほうがいいのかな?
(結構真面目な作品もありますもんね)
どこかコメディ的な要素があるのが、好きです。
◇
全体的には、B級という範囲ではベストを尽くしていたと思います。
言い換えると、こういう味わいのあるチープな作品を引っ張っていく、ケン・ラッセル先生のような存在がいなくなると、なかなか見る機会も減っていくのだろうなー、とは思います。
改めて考えると、私の中では、ケン・ラッセルこそが、このチープなスタジオツアーのガイドだったんだな、と思いました。
もっとガイドしてもらいたかったです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿