2015年12月15日火曜日
ギャラリー 欲望の画廊
2009年作品
原作:小説
イギリス
アマンダ・セイフライド、アラン・カミング、シャーロット・ランプリング、ヘザー・グレアム他
あらすじ:アート作品とそのアートにかかわる人間たちのアートのように賛否が曖昧な群像劇。
アマンダ出演なので、チョイス。
おまけにアラン・カミングがついてきて、個人的にはラッキー。
タイトルやDVDのジャケットだとなんだか「ミステリー」ちっくな思わせぶり感がありますが、それがそもそも誤解の元に思いました。
イギリス流のコメディ、なのかもしれません。
モンドリアンという有名な画家の「ブギウギ」という作品を中心にしている物語なのですが、多分見れば誰もが「あ、なんか見たことある」と思う作品だと思います。
ファッションにも取り入れられていますよね。
でもまあ、この作品に限らず、この映画においての「アート」って、なんかちょっとディスられているような、象徴っぽい感じなんですよね。
かなり妄想入っていますが、「そもそも価値なんてあるんだかないんだか」みたいな。
アートが好きで、アートを題材にした、というよりは「アートとかいっちゃってばかばかしい」ってディスりが入っているような印象を受けました。
そんな風に感じる私の性格が悪いのかもしれませんが・・・。
っていうか、そういう風にでも考えないと、腑に落ちなかったりもするんです。
だって、出てくる人どいつもこいつも愛せるようなキャラはいない。
アートがたまたま舞台なだけで、訴えかけてくるものは「人間ってどーしょーもないよね」というドラマなんですもの。
アートが身近にあることで、さも、正当化してたり、はたまた高尚に見せようとしているだけで、そこに居る人間たちは、おもっくそ最低な人達ばかり。
そう考えると、私の好きなアマンダちゃんと、アラン・カミング君だけが、若干そんな最低な人達に振り回された常識人だったかも。
あと、一応群像劇とあらすじに書きましたが、見てる感じとして群像劇感があんまりないのです。
なので、「群像劇」を期待してしまうとがっかり度があがりそうなので、ご注意です。
でも、端的に表現するのに使ってしまった・・・。
正直、話し、という話しは特にない、です。
繰り返しになりますが、「モンドリアン」の絵は、単なる象徴で、別にそれがどうなった、みたいなストーリーは期待すると肩すかしです。
一応、最後の落ちはありますが、軸というよりはワンエピソードというニュアンスでしか残りませんでした。
群像劇の中の箸休め的な?
他は、
あの人とあの人は浮気してる、あの人はあの人を裏切った、みたいな感じで、ネガティブな要素ばかり。
どのエピソードが面白い、というのもなくて、そういう意味では「モンドリアン」が一番面白いと言えるんですね~。
改めて、感想を整理していたら、これ、考えようによっては面白い作品なのかもしれません。
だけど、どうしたらこれを面白いと伝えられるのか・・・。
もっとコメディ感を増して、「全員悪人!」みたいなどっかで見たような売り出し方にすればよかったのかな?
そしていっそ、殺し合いをする、とかね。
モンドリアンの絵で殴る的な。
って、違う映画になってますね><
ざっくり適当な事を言うと、イギリスっぽい作品なんだろうな~と思いました。
ブラックさを、モンドリアンの綺麗なカラーリングでごまかしたかったのかな?
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