監督スティーヴ・ブシェミ
エドワード・ファーロング、ウィレム・デフォー、ミッキー・ローク、シーモア・カッセル、スティーヴ・ブシェミ
あらすじ:刑務所に放り込まれた若いイケメン。当然、あちこちから狙われるが、何故かボス的存在の男が味方になって・・・。
舞台は刑務所という、これまた見る人を選ぶ設定だと思うんですが、この手の話は、フルイにかけるだけかけたほうがいいですよね。
という意味ではこの時代の「ファーロング」は、中でもちょっと客層違うのかもしれませんね。
まだまだイケメンと言って良いと思います。
ただ、過酷な中にもやっぱり「ファーロング」はそのイケメンパワーのせいか、何か適当に困難をよけてラッキーを味わえるんですよね。
何せ、最後彼だけが脱出できちゃうんですから。
そういう意味では「彼目当て」のファンが見たとしても、満足できるのではないかと思います。
反面、デフォーやブシェミが目当てだぜぇ、なちょっと偏った味覚をお持ちだった場合、そんなイケメンちやほやストーリーは、違和感を持つかもしれません。
結局、この世はイケメンが得をするのか・・・。
と、当たり前な現実を見るだけですもんね。
私はどっちも好きなのですが、だからといって「旨さ2倍!」とはならないもんですよね。
実は、意外と新しい作品なんだなーということにびっくりしました。
ファーロング状態からしても、90年代の物かと思っていたら、ギリ2000年なんですね。
とはいえ、今からすると15年前ですから、十分古いっちゃ古いんですけどね。
内容的にも、すごく刺激的な映像があるかといえば、別に過剰なバイオレンスを打ち出すわけではなく、あくまで「刑務所が舞台のドラマ」といった静けさを感じましたし、理不尽な中にも救いもある、というような、刑務所という場所であっても決してネガティブな面だけではなく、むしろ「なんか楽しそうじゃん」と思えるような描き方をしていますし・・・。
どっちかというと、例えば「アメコミ」的な様式美にのっとったような、「刑務所」みたいなとらえ方をしているような? 言いたい事が上手く言えない><
やんちゃな男なら、一度は妄想してみてるのかなー、みたいな。
いや実際、「刑務所」が憧れとは言わないと思いますよ。
でも、男に生まれたからにゃ、時と場合によっては刑務所に入ることだっていとわないぜ、みたいな。
日本的、かつ昭和な感覚でいうと、ツッパリに憧れる、みたいなものなのかなー、と。
私は、男でもないですし、ツッパリにも憧れた事はないですし、もちろん刑務所なんて妄想でも行きたくなりませんが。
もしかしたら、そういうちょっとした「ワル」の中のドリームみたいなものがあるのかなーと。
そう理解すると、この映画の存在がすごくわかる気がするんですよね。
そもそも、原作ありで、それをブシェミが映像化したってあたり、「こういうのいいよねー」みたいなノリがあったんじゃないかなーと。
今でいう女子会ならぬ、男子会で盛り上がった、みたいなw
しかも、ブシェミのイメージとブレない内容ですし。
ただの悪をつきつめるだけではなく、どこか「良い人」の存在を感じますし。
なんか、悪ぶってるけどいい人じゃん、なブシェミっぽくないですか。
って、素顔なんて全く知りませんので、ただの役柄のイメージかもしれませんがw
ともかく、雨の中、捨てられてる子犬を見逃せないような、でもちょっと周囲からは、怖いと誤解されているような方がすごく共感できるのではないかなーと思いました!
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