2015年12月19日土曜日

デビル


2010年作品
ホラー
原案・製作:M・ナイト・シャマラン

あらすじ:ビルから落下した死体が発見されたのと同じ頃、別のビルではエレベーターが急停止し、5人の男女が閉じ込められる。

そして助け合うはずの密室で人が殺されていって・・・。




「デビル」といえば



こちらのほうが有名かと思いますが、今回はシャマラン関係作品の方です。

シャマランといえば、



が一番好きです。

あとは、



という感じです。


アンブレイカブルは、自分の期待とは違ったというのが正直なところですが、結構周囲の評判は良いです。

という好みを踏まえて本作の感想です。

正直、「シャマラン」とは何か? という事を誤解していた、という事に今になってやっと気が付いたみたいです。

「アンブレイカブル」が好きという人は、最初から正しく理解していた人のようにも思えます。

シックスセンスの後、アンブレイカブルを見て「あれ?」と違和感がありました。でも、気のせいだと思いました。

その次の「サイン」(ここまで全部劇場で見てる・・・)でその違和感がはっきりとし、「シャマランとお別れ」を決意しました。

でも、むしろ「サイン」こそ、シャマラン節の集大成だったんでしょうね。

その後ヴィレッジをDVDで見た時は、むしろ「期待していなかった」せいか、「あれ、やっぱり気のせいだったのかな?」と、自分に都合よくシャマランを解釈したくなってしまったのです。

ところが・・・。

それ以降は、シャマランに罪はまったくありませんが、私の誤解のせいで「変わっちまった」みたいに思うようになっていたのです。

でも、変わってはいないんですよね。むしろ一貫してる。

ただ、私がきちんと理解できていなくて、勝手に「好きな感じ」だと錯覚していただけ。


と、いう事に本作を見てたどり着きました。


1999年のシックスセンスから約15年を経て、やっとです。

だいたい、そもそも「シックスセンス」が「ホラー」なんですよね。

だけどあまりの完成度に「上質なミステリー」のような感覚でいたんでしょうか・・・。

むしろ「ヴィレッジ」はそう考えると異質な類になりますね。

そして、その異質な作品が好印象な私は、おそらくシャマラン先生の客ではないんですよね。


というわけなので、本作も「お呼びじゃない」という感じでした。

(ここまで長かったー)

本作のシャマラン度は、「原案・脚本」のみですので、実は「薄い」のではないかと思えますが、むしろ「ストーリー」ですからね。
結構濃い、と思います。

アマゾンのDVD情報によると、「ナイト・クロニクルズ」というシリーズの第一弾となっています。
しかし、今現在までに第二弾は完成されていないようです。
そもそもそれって何、と思って調べてみると、ソースは不明ですが、いくつか

「シャマランが自分で撮影しきれないアイデアを若手に作らせる」プロジェクト、だという内容が見つけられました。

え・・・。

少なくともまだ「デビル」しか見てませんが、まさに「作らされてる」のだとしたら・・・。
すいません、白羽の矢なんじゃないか、と思ってしまいました。

このお話しも、私には「超常現象」そのものが余計でした。

でも、それがないと成立しないんですよね。

「超常現象」でも「シックスセンス」のような悪目立ちしない作品が存在しちゃってるというのも、今となっては悪例なんでしょうね。

あれで敷居が上がってしまった。

「なんでこうなるの? なんでみんな死んでいくの?」

じゃーん

「悪魔のせいでしたぁーーー」

これって落ちって言えるんでしょうかね。

しかも、このドラマには最初っから「こりゃ悪魔のせいだべ」て感じで、言い続ける人がいるんです。

それは「まさかそれはないでしょ」ていうミスリードにもなるわけがない、単なるモブのざわざわ、だと思ってました。

ところが、むしろ「そのまんま」だったなんて。

とはいえ、惜しい部分もあって、この事件を担当する刑事は、過去に妻子をひき逃げ事故で亡くしているのですが、その犯人がエレベータの中の一人だったんです。

まあ、このエレベータの中には、なんらかの悪魔に罰されるような事をしていた、という落ちなんですけど、ひき逃げ犯は「ひき逃げした事」を土壇場で懺悔し、またその事実を知った刑事も逮捕はするが「許す」んですね。

その結果、その人は悪魔に命を取られなかったという。

まあ、人が人を許すのは、さておき。

悪魔も懺悔したら許してくれるんですね・・・。

密室殺人かと思いきや、悪魔が来たりてエレベータ止める、からの、やさしい悪魔。


これ、悪魔絡めなくてもなんか成立させられそうにも思えませんか? そっちのほうが好みなんですけどねー。

でもそこに絡めちゃうのがシャマランなんですよね。

そう、超常現象がお好きなんですもの。

だから、ふつーのサスペンスやミステリだと思ってみてしまう私が、間違っているだけなのです。

それに対してあーだこーだ言うのはフェアではないですよね。

すみませんでした!

ホラー好きの人が見た時にどう思うのかは、予測がつきません。




ちなみに最新作「ヴィジット」、DVDで見るのは楽しみなんですよ。

本作からはシャマランとはどういうものか、を少し理解できたつもりで見ますので、その上でどう感じるか。
やっと、正しい姿勢で見れるので楽しみです。




ドラマ「ウェイワード・パインズ」も少し見ましたが、「はいはい、シャマランシャマラン」って感じで見れましたので、問題なかったです(?)

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