2016年1月23日土曜日

キカ(ペドロ・アルモドバル)


1993年作品
監督ペドロ・アルモドバル
ベロニカ・フォルケ、ピーター・コヨーテ、ビクトリア・アブリル、ロッシ・デ・パルマ、アレックス・カサノヴァス

あらすじ:
KIKAはちょっと軽めなメイクアップ・アーティスト。
愛人の作家は実は危ないやつ。
作家の息子でKIKAに死に化粧をしてもらったことがきっかけで同棲を始める彼。
ショッキングな事故現場に突撃するスカーフェイスの悪趣味女子レポーター。
KIKAの親友のレズビアン
レズビアンの弟でどーしよーもない犯罪者

そんな、KIKAという一人の女性を中心に巻き起こるプチ群像劇。




日本で紹介された時は、ゴルチェの衣装がとにかく話題だったのを覚えています。
また、タイトルは「KIKA」ですが、その衣装をまとっている印象的な姿は、KIKAではなく、女子レポーターなので、見た時に「え? この人がKIKA?」と違和感があったのも覚えています。

なので、ちょっと損をしているスタートでした。

それとゴルチェだけではなく、ペドロの作品では有名デザイナーの衣装が楽しめる事も多いし、それが演出の一つとして機能している事も多いので、このゴルチェの衣装は、バブルの象徴みたいな感じがして、今となっては、やりすぎ感すらあるかも。

こればかりが目立ってしまっているので。

そういう意味で、「見たけどあんまり・・・」みたいな印象が残りやすいのではないかなーと思います。

内容的には、いつもの凝ったストーリーを比較的ライトに楽しめるペドロだと思います。

特に、毎度ヘビーなテーマを持ち込みながらも、笑える要素(下ネタ)や、主人公のアホさ加減などで、カラっと描いていて、見やすいタイプだと思うのですが。

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