2016年4月21日木曜日

キラー・インサイド・ミー


キラー・インサイド・ミー/ケイシー・アフレック[DVD]

2010年作品

ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン、ジェシカ・アルバ、サイモン・ベイカー

あらすじ:1950年代のアメリカ。誰もが顔見知りとも言える小さな町の保安官助手。
お坊ちゃま育ちで人が良いと思われていたが、実は彼には裏の顔があった。


2001年「このミステリーがすごい!」1位獲得!

というフレコミで見ましたが、これはミステリーになるんですかね?

私の中ではただのバイオレンス・ドラマでした。

【おはなし】

小さな町で、どちらかというと温厚に思われていた保安官助手のルー。
婚約者には、教師で幼馴染のエイミー(ハドソン)がいたが、娼婦(アルバ)を街から追い出す仕事を与えられると、そこで関係を持ってしまう。

最初は権力に反発して小競り合いになっていたが、そこでキレたルーがスパンキングをした事で、何故か娼婦はうっとりする。

それが、彼の内面にあった性癖に火をつけたのか、そのまま娼婦と婚約者との二股が続く。

ある夜、呼び出され、血のつながらない兄が死んだ時の話を持ち出される。
その兄は、少年の頃少女暴行の疑いがかけられた事があったが、弟としてはそんなのは子供のたわごとだ、と信じておらず、大事な家族であったと。
その兄の死因は工事現場の不備による事故だと言われていたが、その後建設会社社長で街の権力者であるチェスターが、わざと事故になるように仕組んでいたのではないかと思える、という話を持ち出されたのだった。

その時は、そんな妄想に自分を巻き込むな、と気にしない体をしていたが、この話も彼の内面を掘り下げるきっかけになったのかもしれない。

想い出す兄は、過去に少女にいたずらをする自分を見つけていた。
そう、実は兄は弟をかばっていたのだった。

だからこそ、恥でもなんでもなく恩に感じていたのかもしれない。

そのチェスターの息子、エルマーが偶然にも、娼婦に入れ込んでいるから、いよいよちゃんと追い出せ、と再度仕事を与えられると、ルーはそれをチャンスだと思ったのか、エルマーと娼婦をまとめて始末しようとする。

話しをつけにいったエルマーが娼婦を殺そうとし、その反撃として娼婦がエルマーを撃って、相撃ちになったという事にした。

ルーはその直前まで何もしらない娼婦と過ごし、安心しきった娼婦をいきなりボコボコにして、エルマーのせいにしようとした。

訳がわからないままに殴られる娼婦は、それでも悲鳴を上げることなく、最後までルーに「愛してる」といっていた。

この事件は、ハワード郡検事(ベイカー)が担当になる。

ルーは完全犯罪にみせかけようとしたが、少しずつほころび始め、ルーの暴力性を知るホームレスが現れたり、死んだと思った娼婦が一命を取り留めたりした。

そして、いよいよ素敵な保安官助手の姿しか見せてこなかった婚約者も暴力の対象とし、殺してしまう。

だが、まだホームレスに濡れ衣を着せたり、娼婦の一件もあれこれと策略を立てて、逃げ切ろうとする理性があった。

しかし、ハワードが事件を詳しく追うとルーは逃げ切れなくなり、精神病院へ入る事に。

ルーの暴力性は、父親からの遺伝のようで、過去に父親と関係があったお手伝いが、息子であるルーにも似たような事を体験させていたりしたのだった。

急に退院となり、外へ出るが、そのまますべてを終わらせる準備をする。

家にオイルを撒き、娼婦を連れて戻ってきた関係者ともども、銃撃の末爆破となるのだった。

おしまい。

【かんそう】

とにかく、女性への暴力(=愛情?)というひん曲がった性癖の主人公なので、女性は特に観覧注意って感じがしました。

50年代、テキサスのほんのりウエスタンっぽい雰囲気(タイトルとかBGMとか)と、淡々と女性に暴力をふるう主人公のギャップが、むしろ怖いです。

まず、見てて不愉快しかないですね。

そして、どこが「ミステリー」なんだろう? と謎でした。

ところどころ、良くわからない所があるのですが、あんまり集中して見れない内容だったのと、見返したくもないので、ご了承ください><

特に、なんで最後、生きていた娼婦とルーが再会できたのか、というのは意味不明でした。

どうしてもルーを犯人と断定したかったんでしょうけど、普通被害者と加害者を面と向かって合わせるってないですよね。

そこは、もっと厳戒態勢にできなかったのかなーと。

主人公は完全なサイコパスで、女性に対する暴力性は突出していますが、ホームレスに暖かいものくれ、と言われてタバコの火を押し付けるような、作中ではあまり出ていませんけど、普通に暴力性が高いと思います。
そして、何事もなかったかのように平然とできつつ、その罪をちゃんと隠そうとするという社会性もある。

ただ、とはいえスーパーマンではないから犯罪をすればどこかで足が付くんですけど、それをごまかす為にどんどん人を殺していく、平気で、という感じです。

なのに、最後の最後。

おそらく検事などはオマケだったのかな、と思いますが、愛しの娼婦と心中して終わらせる。

もっと早く、被害が大きくなる前に消えてよって思っちゃいました。

検事が「メンタリスト」のジェーン君だったのが唯一ほっとできました。


 ジェーンが調べてくれるなら絶対逃げ切れない! と思えましたからw

結局その通りになりましたけど、最後は、多分ジェーン君(違うけどw)も吹っ飛んでしまったんでしょうね・・・。


それと、かなりな暴力を受ける女優さんが、ジェシカ・アルバとケイト・ハドソンというのも、衝撃的ですね。

ケイトは少しぽっちゃり? むくんでいて、役作りなのか良くわかりませんでした。

でも綺麗です。

だからこそ、悲惨な目にあって、そして最後までルーを信じていて、ルーの事を想っているのが不憫でした。

娼婦は完全なDV依存みたいな関係に思えました。

あれだけされても、「あなたの事は何も言ってない」と言ってルーに会えるくらいですから。

でも、このセリフで関係なくはない、という事がわかってしまうんですけどね。

とにかく、大げさに言うと悪趣味な映画でした。

お気を付けください。





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