2016年4月26日火曜日
交渉人
交渉人
レンタル落ち 中古 DVD 1998年作品
サミュエル・L・ジャクソン、ケビン・スペイシー、ポール・ギルフォイル
あらすじ:交渉人として腕利きのダニー(ジャクソン)は、ある日汚職の濡れ衣を着せられる。
疑いを晴らす為に無茶な手段に出るが、そこに交渉人が認める交渉人、クリス・セイビアン(スペイシー)を指定する・・・。
サミュエルの代表作といっても過言ではない、良作品です。
何度見ても、忘れた頃に見ると最高に面白いです。
【あらすじ】
交渉人のダニーは、シカゴ警察東分署に勤めていたが、年金の横領があるらしいという事を、同僚のネイサンから聞かされる。
だが、そのネイサンが殺され、彼と親しく、その夜にも彼から呼び出されていたダニーに殺人容疑がかかる。その上、年金横領についても自宅に資料を仕込まれて、犯人に仕立て上げられてしまう。
内務捜査局が絡んでいると読んだダニーは、内務捜査局に押し入り、局長ニーバウムを含む4人を人質に取って無実を訴える。
そこで交渉人は、東分署と無関係なほうがよい、と西分署のクリス・セイビアンを指名する。
面識があるわけではないが、プロとして仕事をするクリス。
だが、ダニーも優秀な交渉人なので、手の内はわかっている。
やりにくい中にも、クリスは次第に、ダニーが死ぬのを狙っているような動きを感じ、ダニーがただ単に頭がおかしいわけではないのではないか、と思い出す。
ダニーもまた唯一、東分署と関係のないクリスを頼るしかなく、その場で得た情報を伝えて真実にたどり着こうとする。
するといよいよ、ダニーが疑っていたニーバウムが、無茶な突入で撃たれてしまう。
明らかにニーバウムを狙った行為に、自分の仲間が自分を落とし入れ、そして横領をしている一味なのだと気が付く。
お互いにやり手である事から、長引く状況に、交渉を切り上げさせられると、クリスは自らの意思で事件に絡んでいき、ダニーの元へ飛び込んで行く。
すでに、横領はダニーとは関係ないという事はわかっていたが、決定的な証拠がないのと、ダニーが人質を殺していたことから、クリスはダニーを責める。
だが、実は殺したと思わせた芝居で、人質は生きており、ダニーは誰も傷つけてはいなかった。
むしろ、正義と思わせている方が、ダニーや自分達に不利な人間を殺そうと躍起になっているのだった。
また、証拠となるデータがあると思われたニーバウムのパソコンも撃たれていた。
最後の突入を目前にダニーは人質全員を無事返し、クリスと共に、ニーバウムの自宅へ向かう。
家でも仕事をすることがあると秘書から聞き、最後の賭けに出たのだった。
だが、家のパソコンには何もなかった。
そして、すぐに警察に追いつかれるが、そこでクリスが突然ダニーに銃を向け、発砲する。
手にしたフロッピーにあたかもデータがあるようなふりをして、追いかけてきたダニーの同僚のフロストに取引きをもちかける。
データを餌に自分も横領の仲間に入れろ、というのだった。
だが、フロストはそれに応じる。
フロストが黒幕だったのだ。
交渉成立し、ダニーを犯人としたまま家の外に出ると、彼らの会話は無線を通じてすべて外に聞こえていた。
ダニーの濡れ衣は晴れ、真犯人がつかまった。
交渉人セイビアンが人質だけではなく、ダニーをも助けたのだった。
ダニーを撃ったのも作戦で、致命傷にならないようにしていた。
おしまい。
【かんそう】
ブラス警部がすぐ死んじゃう役で出ています。
サミュエル好きなので、この映画は大好きですが、ケビン・スペイシーも良いスペイシーなんですよね。
交渉人という職業そのものが面白い上、交渉人が交渉される側になる、という交渉人VS交渉人なのですから、もう設定だけで面白い。
それが作品としてもちゃんと面白いのですから、すごいです。
舞台はほぼ、立てこもりの現場と交渉する狭い作戦本部だけなんですが、まったく景色に退屈を感じるヒマもなかったです。
次から次へと、ウソや事実が飛び交って、誰が味方で誰が敵なのか。
とにかく、飽きるどころか、見落としたくない、と集中させられます。
どいつも程よく、「悪そう」だったり「実はいい人なのかも」と、見事にまぎれています。
特に、クリス・セイビアンは、無関係であることからうまくダニーの味方になるかどうか、これがダニーの生命線でもあったので、ハラハラしました。
クリスが、不自然にダニーに肩入れされても引いちゃうし、かといってそうでもないと、話は進まないんですけど、うまい具合に、クリスがダニーを信じようと思う状況が積み上がって、自然と味方になってもおかしくなかったのが、すごいと思いました。
本当に話も、映像作品としても良くできてるとしか言いようがない。
そして緊迫の連続だけではなく、人質とのやりとりでちょっとホっとするコミカルなノリもあったりして、緊張と緩和のバランスもいいんですよね。
最後の最後、クリスが賭けに出るのも、初見だと「どんでんのどんでん!?」みたいな、ちょっとクリスへの疑いももてたりして、本当にドキドキしました。
映画で、サミュエル主演で、絶対に最後は救われる、ってわかっていてもギリギリまでどうなっちゃうの? という引っ張りがすごいんですよね。
すべてをわかってみても、それはその面白さがあると思いますけど、忘れた頃に見ると、結構新鮮にドキドキできて、それも楽しいです。
今となっては、いろんな作品に影響を与えているような気もしますね。
それにしても、本当にこんな真面目に仕事する交渉人って本当にいるんでしょうかね。
すごい仕事だと思いました。
すごい映画には言う事特にない、というか何も気の利いた事がいえなくて、すみません。
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