2016年4月7日木曜日

マチェーテ


マチェーテ/ダニー・トレホ[Blu-ray]

2010年作品
監督ロバート・ロドリゲス

ダニー・トレホ、ジェフ・フェイヒー、ジェシカ・アルバ、ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ロドリゲス、リンジー・ローハン、ドン・ジョンソン、チーチ・マリン、スティーヴン・セガール

あらすじ:正義感が強い為、汚職に手を染める事がなかった捜査官マチェーテを邪魔に思った麻薬王トレースは、見せしめとして家族を殺し、本人も殺されかけていた。

そして日雇い労働者として生活する今、移民に反対する政治家を銃で撃つよう取引きをもちかけられ・・・。




レディ・ガガが出ていると思ったら、こちらではなく続編なんですね><

でも見てよかったです。面白かった。

【おはなし】

正義感から麻薬王トレースに邪魔に思われ、家族を殺され、本人も殺されかけたマチェーテ。
今では、日雇い労働者になっていたが、ある時街でケンカが強いところを見初められ、政治家(デニーロ)襲撃の依頼を受ける。
最初は、普通の仕事だと思っていたが、流れで引き受けてしまう。
だが、その政治家襲撃を依頼した本人こそ政治家の側近ブースで、麻薬がらみの作戦の1つだったのだ。
結果、すぐに裏切りに合い、単なるコマとして利用されただけだとわかると、ブースに復讐する事に。

マチェーテの兄は神父で、兄に霊柩車を借りてブースの家に侵入し、らりった母娘を教会で拉致する。
その際に、裸の母娘と仲良くしているムービーをブースの目につくよう置いておき、すぐさまブースを怒らせる。

そもそも麻薬王トレースは、過去に邪魔で殺そうとしていたくらいなので、たまたまブースが雇ったのがマチェーテだと知ると、確実に消すようにブースに命令していた。

日雇い労働者として仕事がない時に助けられた、移民を助ける組織のタコス屋の女(ミシェル・ロドリゲス)。
その女周辺を監視している中で、マチェーテとも出会う女捜査官(ジェシカ・アルバ)。
麻薬王トレース(セガール)と麻薬取引している政治家の側近ブース。
ブースの陰謀をどこまで把握しているのかわからない政治家(デニーロ)

ブース対マチェーテという戦いから、関係者それぞれの利害が絡み合い、最終的には麻薬組織対移民という大きな戦いの中心にマチェーテが。

兄が神父である事はすぐ敵にバレ、教会でキリストのように貼り付けにされ殺されてしまう。
その様子が教会の監視カメラに録画されており、その拷問の中のやりとりで、「政治家襲撃は茶番で自分が仕込んだんだよ」と告白するブースが映っていた。
それを、ネットで流し、ブース本人を殺し復讐は終わっていたのだが、まだ麻薬王トレースという大ボスがいた。

1人で戦うつもりだったが、最終決戦の直前にタコス屋の女が殺されてしまう。
弔い合戦的なムードも手伝い、マチェーテは軍団を引き連れて決戦へ。

すると救急車に乗ったタコス屋の女が片目になって再登場し大暴れして戦いに勢いを増す。
実は生きていたのだった。


利用価値のなくなった政治家を今度は公開処刑にする、とその本拠地で今度はデニーロが殺される直前でもあった。
トラックで突っ込みデニーロにどっちにつくのか? とタコス屋の女が訪ねると、その場で仲間になるデニーロ。
スーツから、カジュアル移民ファッションに着替えさせられ銃を持たされ、バトルに参加する。

と、そこへ今度は父親であるブースを殺された事から教会で見つけたシスターの服を着込んで銃激戦に参加するリンジー・ローハンが登場。
父が死ぬ元凶となったデニーロを見つけると、本物のシスターだと勘違いし懺悔を始めるデニーロに迷わず発砲する。

いよいよマチェーテとトレースが対峙し、危ないと思わせてマチェーテがトレースを仕留める。

ボスがやられたことで、移民軍の勝利で決戦は終わる。

1人チョッパーバイクを走らせるマチェーテを1台のパトカーが追う。
IDを要求されるかと思いきや、パトカーから降りてきたのは、様変わりしたジェシカ・アルバで、正式なマチェーテのIDを職権乱用で用意してきたのだった。

そして、チョッパーにまたがり、マチェーテに「一緒に行く」とキスをする。
2人はそのままで、バイクを走らせた……。

【ある意味神話】

ロドリゲス節満載な上、あちこちでどこかで見たような顔ぶれという豪華な出演者。
銃撃アクションといっても、血しぶき増量、首ちょんぱ率高し、のような過剰な表現はグロいを超えてある意味コメディちっくでさえ。

そんなテイストに正当的かつ優等生イメージなジェシカ・アルバが居て、しかもマチェーテの相手役だなんて、ジェシカ好きが前知識なしに見たら、クレーム間違いなしって気がしますw

通常であれば、グロな表現って不快でしかないはずですが、ここまでくると、コミック・テイストで、痛快ですらありますね。

首ちょんぱ、腕ちょんぱは当たり前、引きずり出した腸でターザンまで出たら、ジェシカがヒールで目をくりぬく? なんておちゃのこさいさい。
映画で爆破は珍しくないですが、丸焦げの人間がボンネットにどさっと落ちてきて、たまたまささった温度計が上昇するってのは、なかなかないですよねw

それを見て悲鳴をあげるジェシカちゃんってのも。

とにかく、ロドリゲス・ワールドとしての王道、様式美。

特に最終決戦は、見どころ満載でした。

武器を積んだ改造車、死んだと思ったら片目になってしかも黒ビキニ、黒ローライズの黒一色コーデで銃撃戦に登場するミシェル・ロドリゲス。
救急車から登場するナースは超ミニワンピにプラットフォームサンダルで、華麗に銃を拾って銃撃戦に参加。
親の仇で、シスターになって銃を撃ちまくるリンジー・ローハン。
リンジーはこの作品がすでに、久々の登場だったみたいですね。
全盛期のリンジーから考えるとあり得ない? ちょい役かもしれませんが、アホ娘の役柄ははまっていましたし、シスター姿も良かったです。
デニーロもいい味を出していました。
悪党かと思いきや、実は中身からっぽなエロおやじで、単に利用されていただけ、みたいな、アホな政治家で、なさけないような姿もデニーロだからこその面白さがありました。

特に、印象的だったのは、ヒロイン的存在のジェシカよりも、ミシェル・ロドリゲス。
役柄も移民を利用してんじゃないか、と思わせて実は助けていたという組織の女リーダーで、最初にマチェーテとの会話で「私は”神話(の女)”を作っただけ」と言っています。

監視するジェシカとも、途中で正体をばらす羽目になり、お互い認めるような感じに。

あっさりトレース側にやられ、死んだかと思いきや、片目を失ったものの、生きていて、最終決戦での見所はたっぷりでした。

ミシェルさんは、「ロスト」「バイオハザード」など、比較的過酷な状況にいる事が多いんですよね。
印象的にも、愛嬌が良いというよりはいつも不機嫌そうな、睨みを利かせている感じですが、この役柄はそんな彼女の魅力にドはまりして、かつこれまで以上にカッコ良いキャラクターでした。
ジェシカのヒロイン感を完全に消しちゃってるんですよねw

役といえば、主人公マチェーテこそ、誰もがこの手の映画で見覚えのあるダニー・トレホさんですが、初主演とのこと。
余程、人間性が良いのか、カッコいいキャラクターで主演できてよかったですね。
ただ、「マチェーテ、証拠渡す」「マチェーテ、メールしない」って、「マチェーテ、うそ つかない」みたいなインディアン? ぽい会話をする事があって、その時ばかりは、ギャグにしか思えませんでしたw

マチェーテのファッションも最初こそ、しょぼくれたダサイカジュアルって感じなんですけど、最後にはレザーバリバリのバトル・ファッションになっていたりして、格好良かったです。

最後に、「俺は神話だ」と言うのですけど、そんなマンガっぽいセリフもあり、な世界でした。

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