007/慰めの報酬【TV放送吹替キャスト・新録版】/ダニエル・クレイグ[DVD]
2008年作品
ダニエル・クレイグ版2作目
ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジャンカルロ・ジャンニーニ
カジノ・ロワイヤル(2006)(過去記事)の続編
あらすじ:前作で死んだヴェスパーを動かしていた組織の人間、Mr.ホワイトを捕まえ、尋問し始めたが、すぐにMの部下が裏切り、Mr.ホワイトに逃走される。
だが、裏切り者の残した手がかりから、新たな名前が浮上し、追う事になるが・・・。
以前にも見ていたのですが、せっかくなので時系列順に見直しました。
かなりしっかりと前作の続きなんですね。
ただ、当たり前ですが1作だけ見ててもわからなくなくはないですが、続けてみる事でより理解が深まる・・・かと思ったんですが、どっちでもいい感じでしたw
【おはなし】
ある組織について、大して情報がない事がわかったMI6。
だが、相手はあちこちに潜り込んでいる、と豪語するだけあって、Mr.ホワイトの逃走を成功させたのは、Mのボディ―ガードまでしていた信頼する部下だった。
チェイスの結果、殺してしまうボンドだが、手がかりとしてドミニク・グリーンという男の名前を掴む。
その男に近づくボンドだが、相手との攻防からイギリス首相の護衛官を殺してしまい、Mに怒られ停職処分を受けます。
そこで、助けを求めるのが、前作裏切り者扱いしたマティス。
今では、無実が証明され、隠居していたのだが、最初こそボンドのせいだとなじるが、堂々と顔を出してきたことを認め、協力することに。
ところが、マティスはあっさりこの騒動に巻き込まれ、殺されてしまう。
今回の調査で知り合ったボンドガール、カミーユと目的が近かった事から協力をし合い、結果、グリーンは水を独占しようと狙っている事を突き止める。
カミーユは、グリーンの取引相手である将軍に復讐をすることが目的だったので、二人が一緒の所を襲撃し、復讐を果たし、ボンドと別れる。
ボンドは、その後、ヴェスパーの元彼の元に現れ、男を殺す。
実は、この男も組織の人間で、女性を利用しているのがやり口なのだった。
結局、Mが信用できるのはボンドだけ・・・。
【パっとしない】
前作はマッツという個性的かつかっこいい俳優が見所でもあったのですが、本作はダニエル・グレイグやジュディ・デンチというレギュラー陣に対抗できるようなキャラがいなくて、そのせいか、2回は見てるのですが、あまり記憶に残らないみたいです。
特に、良い意味で毎回お約束シーンが多いですから、ボンドガールが映っていなければ、どの作品か見分けがつきにくいですしね・・・。
一応、前作からの続きとなっていても、ちょっと無理やりつないだ感じもなくはなく。
ヴェスパーの元彼を殺すのも、組織撲滅の一環としてはわかりますが、意味ありげにヴェスパーのネックレスを見せたりしてますので、男の人のロマンなのでしょうかね。
口では、「あんな女」といいつつ、本心では・・・みたいな?
でもその間も、女性をたらしていますから、(女性から見ると?)支離滅裂ではあります。
そして、またしてもMI6のおまぬけ感が嫌でも伝わってきます。
Mの部下として、8年、そのうち5年はボディ・ガードをしていて、Mが節目にあげたプレゼントが家にまであった男が、裏切り者。
毎年調査してたのに!
じゃないですって・・・。
ぺらっぺらじゃないですか。
そんなんでいいのか、と本当にびっくりしちゃうんですけど、そうじゃなきゃ事件は起きないってことで、いいんでしょうかねー。
後、前回は裏切りものかと言われれば、そんな風に見えてしまうマティスが、実は無実だって再登場したというのに、あっさりすぐに殺される所・・・。
しかもボンドは自分が密告したにもかかわらず「信じられるのはお前だけだ」って、どの口が言う? みたいな。
ボンドは顔こそ渋いですが、やる事かるかるですよね。
女性に対しても、友人に対しても。
ただ、仕事、特に暴力については、「殺すなよ」って言われてても「さーせん、死んじゃいました」みたいな頑張りすぎちゃう。
誰でも、どこかでバランスを取っているということなんでしょうけど・・・。
【まとめ】
ボンドガールの地味さを含め、出演者の地味さ、お話しの地味さ、など、ダニエル・グレイグ版としての評価以前に、ちょっと物足りないと思いました。
とはいえ、アクションとしては、十分満足できるとは思いますが。
カーチェイス、屋根チェイス、工事現場チェイス、爆破、お約束はしっかり押さえています。
改めて、本作を見ると、「カジノロワイヤル」の評価が上がりました。
出演者の華というのは大事ですね。
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