2016年2月11日木曜日

イグジステンズ


イグジステンズ Blu-ray

1999年作品
監督デヴィッド・クローネンバーグ
ジェニファー・ジェイソン・リー、ジュード・ロウ、イアン・ホルム、ウィレム・デフォー、クリストファー・エクルストン、サラ・ポーリー、ドン・マッケラー、カラム・キース・レニー

あらすじ:人間の身体に直接接続して遊ぶゲーム機。
そこで体験する仮想世界は、現実との境目がわからない為、危険だとみなす反対勢力もいた。

ある日、新作発表会で、開発者が襲われる。

ゲーム機を確認する為に、ゲームを立ち上げるがそのゲーム世界の中でも、逃げる羽目に・・・。




おそらく、ウルティマ・オンラインを見ていたんじゃないのかなー、と思います。

この映画以前のMMOってUOくらいしかない時代なのではないでしょうかね。
少なくとも、一般的には、古いMMOといえばUOくらいしかわかりません。

この時代にやっていた人達はすごく夢中になったんじゃないでしょうかね。

また、通常のゲームではなく、MMOだと感じたのは、仮想世界なんだけど、でもプレイしている人は現実の人間、という曖昧さが共通しているからです。

とはいえ、それも今思えばこそ、で当時は、ギリギリ日本サーバーが出来てさらにその追加になって・・・という頃にその存在を知ったくらいですので、この映画を見た当時は、MMOなんて意識できるはずもなく。

クローネンバーグの作品の中で、私はクローネンバーグのビジュアル的趣味が全面に出すぎると、引いちゃうみたいです。

凝ったビジュアルは、好きな人は見る価値があるのかもしれないですけど、個人的には「バスケット・ケース」的なチープさが



なんか、おすまししているような感じがあって、好感が持てませんでした。

きちんと理解できていないだけかもしれませんが、ビジュアルに全力投球しすぎると、お話しがいまいちな、パターンというイメージ。

戦慄の絆、クラッシュはそのバランスが良い、というか好きなのですが。

まあ、単純に好きなビジュアルではない、というのが大きいと思います。

ゲームという題材も、特にRPGは好きで遊びますが、だからこそ、題材としても微妙な気分になります。

身体に直接機械をつなぐ、というのは、SFとしては珍しくはなさそうですが、命の危険を犯してまで、という設定には、若干「そこまで命かけてゲームやらないでしょ」という、アホっぽさも感じます。

そうそう、ゲームという題材が、シリアスでクールにまとめたい・・・としたら、そもそも無理なんですよね。

だって、しょせん遊び(ゲーム)ですもん。

まあ、

「こんなくだらないものに夢中になって、その時間、現実をおろそかにして。ゲームなんてやめなさい!」

という、メッセージだったのかもしれませんが。

でも、そんなまっとうなメッセージをクローネンバーグが発信しようとしていたというのなら、やっぱりそれはそれで「つまらない」ですよね。

むしろ、「やれやれ!」の方向だったら、面白そうだけど。


それにしても、この時代に、ドラクエが将来MMOになるなんて、誰が想像したでしょうかねw

いつだって、未来はわからないものだけど、身体には何もつなぎたくないですね。

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