2016年2月9日火曜日

裸のランチ(デヴィッド・クローネンバーグ)


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1991年作品
監督デヴィッド・クローネンバーグ
ピーター・ウェラー、ジュディ・デイヴィス、イアン・ホルム、ロイ・シャイダー、ジュリアン・サンズ

あらすじ:ウィリアム・バロウズの同名小説をベースに、バロウズという人間をクローネンバーグの目線で描いている。

バロウズは一度はドラッグを断っていたのだが、幻覚は消えない。
恋人は、害虫駆除の薬剤の中毒になっていた。
それを助けるつもりが、気が付けばまたバロウズ本人も中毒となっており。
見慣れた幻覚は、幻覚だと認識できるものの、見続けるしかなく・・・。



個人的には、ジュリアン・サンズ(ゲイ役)が、ちょうどタイミング的にも一番の見どころでした。

バロウズは、その名前は有名だけれどもその実態を理解する人は少ない・・・という、知る人ぞ知る、ようなイメージがありますね。

私も、理解できるなんてまったく思わないので、作品にもトライはしたものの、門前払いを受けたような感じで、そのまんまです。

ただ、とにかく、ありとあらゆるセレブに愛されるやばいじいさんである事は間違いないので、何かある種の人を引き付ける、魅力があるんでしょうね。

おそらく理解できないものへの探求心とか、アーティストとか感覚の世界なんでしょうけど。

という訳で、私のような凡人にはとうてい理解はできないでしょうし、しようとも思いません。

でも、さすがにクローネンバーグ監督は、凡人ではないですから、ファンである勢いのまま、作品にしてしまった、という感じでしょうかね。

当時は、時代的にこういったSFX? まだCGとは言わない・・・のかな。
特撮がとにかく取り上げられていたと思います。

自分も、クローネンバーグだし、バロウズだし、なんか映像がすごそうだし、というイメージで気になっていました。

が、実際見ると、やっぱり映画としては特撮がすごいというだけで、良くわからない、という事で、特に「好き」でもなければ「嫌い」でもない、という、申し訳ない感想になっちゃいました。

これは、ファンが作ったアートに対して、見る側の私の知識が追い付いていないせいで、届くものも届かないという事が大きくあるとは思います。

別の監督の名前を出すのは、失礼ではありますが、わかりやすくする為にあえて出しますと、たとえば、ケン・ラッセルは実在の人物を映画で扱う事が多いですが、そのほとんどは、私には知識がなく見ていますが、いち作品として楽しめましたから、「知らないものは、面白くなくて当然」という事でもない、んですよね。

なので、寂しさと同時に、ま、いっかという映画に対して冷めた感覚がつきまとってしまうのが、正直なところです。

バロウズという存在がそもそも万人受けする方ではないので、監督としてはそれで本望なんだろうな、とは思いますが。


という事で、バロウズを扱った映画としては、

旧ブログに「バロウズの妻」の感想があります。




こちらは、しっかりとドラマになっています。

そして、こちらはノーマン・リーダスがマスコット的にゲイ役をしてくれています。

どちらも、安心マスコットがいるのが、不思議な共通点ですね。(?)



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