2016年2月4日木曜日
サロメ(ケン・ラッセル)
サロメVHS(中古)
1987年作品
監督ケン・ラッセル
イモジェン・ミライス・スコット、ストラットフォード・ジョンズ、グレンダ・ジャクソン、ダグラス・ホッジ、ニコラス・グレース
あらすじ:オスカーワイルドが自身の戯曲、サロメを娼館で見る。
楽しい夜のはずだったが・・・。
オスカー・ワイルドにサロメに、ビアズリーの絵・・・。
今まで意識したことはなかったんですが、やっぱり昭和の女子受けする要素満載ですね。
そういえばイギリスの貴公子みたいなブームもこの頃なのかな?
ファンタスティック三部作の中では、ちょっと地味な印象もあるのですが、実際は豪華絢爛な舞台が繰り広げられているので、どうしてそうなのか謎だったんですが、むしろその「舞台」という設定のせいなのかもしれないですね。
常に、ワイルドがその舞台を見ている、といういくら豪華でもリアルな空間に収まっているので、監督お得意のPV的夢シーンとはちょっと趣が違う。
だけど、登場人数も多いし、むしろこれを特撮? なしでやりきっているというのが、贅沢さを表してもいるんですが。
大きな劇場ではなく、屋敷の中というスケール感も、面白さでありつつも、こじんまり感にはつながっているのかもしれません。
そして内容としても、正直これといったストーリーはないんですねw
本当に、サロメを演じるほうは、最初こそ、ワイルドに手を振るなどの余裕を見せていますが、かなりマジです。
途中、もうワイルドは登場する美少年に夢中になって、舞台を見ていません。
でも、延々とそんなことに気が付かないかのように演じつづけます。
サロメ自体も、両性具有のような落ち? をつけて、ケン・ラッセルらしいいたずらがあるのですが、最後、ワイルドが捕まるところで終わるその様子も、コントのような感じです。
捕まるというのに、優雅さを忘れない、みたいな。
捕まる時に、一緒に来た美少年(舞台にも出た)がいなくなってる事を、示唆しているので、単純に浮気したワイルドに嫉妬したその子がちくったのかなー、と思えるのですが。
そして、何故か同時に殺人も起きてるんですよね。相手を殺したのかな? 誰が死んだのか、はっきりわからないような。死体みたいなものは運ばれていくのが見切ります。
ともかく、よくわかりません。
最後は、逮捕される馬車の中が爆笑で終りますし。
まさに、ケン・ラッセルらしい、お茶目。
やっぱり、二次創作っぽいなーと、思えるのですが、それは賛辞です。
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