2016年3月11日金曜日
恋のクリスマス大作戦
恋のクリスマス大作戦 【DVD】
2004年作品
ベン・アフレック、ジェームズ・ギャンドルフィーニ、クリスティナ・アップルゲイト、キャサリン・オハラ、ジョシュ・ザッカーマン、ビル・メイシー、ジェニファー・モリスン
あらすじ:ある孤独な金持ちがクリスマス直前に彼女を怒らせてしまい、クリスマスを一人で過ごす羽目に。
それが嫌で、行きついたのは幼少の頃育った家。
今では別の家族が住んでいたが、金を払ってその家族とのクリスマスを買うことにする。
TVで見ました。
私はベン・アフレックがあまり好きではないです。
何故かと言うと、そもそもそれ程かっこ良くも見えない上、あのJLOを失恋させたからです。
でも、JLOの恋愛史を見ると、何気にベンアフが一番マシに思えてくるから余計悔しい!!
それと、映画作品もなんだかいつもパっとしないような印象があります。
本作は、その代表みたいな感じ。
コメディーということですが、かなりハートウォーミング寄りな、ファミリードラマに近い感じ。
笑うようなコメディではなかったです。
ベンアフは、かなりなセレブ。
だけど、孤独で恋人に家族に合わせて欲しいと言われても、はっきりした理由は言わないので、恋人からは「家族を大事にしない」ということでクリスマス前に、不仲になります。
そもそも、この「何で彼女に理由をちゃんと言わないのか」なのですが、
まあ、ここで言ってしまえば映画にならないんですが、その不誠実な態度が最初から嫌でしたね。
いかにも「本気じゃないから本当の事が言えない」という。
で、彼女は諦めて、誰でもいいからクリスマスを過ごす相手を探すけど、そんなような人間だからいざとなると誰も見つからない。
この出だしですから、まず主人公にまったく感情が動かない。
可哀想とも思えないし、そもそもそんなに興味が沸かない・・・。
だいたい金持ちならこの段階で、金でクリスマスをなんとかできるんじゃないか、と思えるんですが、この時はまだ「一人になりたくない」しか考えず。
それこそ、クラブでも貸し切ってパーティーやればいいじゃん。
それと、大して好きでもない彼女や、そんなに仲良くもない友人と一緒に過ごす事の差はないじゃん、と思いました。
それでカウンセラーに泣きつくのですが、カウンセラーもクリスマス休暇に入ってますから、話をしている余裕はなく、「子供の頃育った家で、不満を書いた紙を燃やせ」というアドバイスだけもらえます。
この家がまた結構立派で、彼の幼少時代のストーリーとちょっと重ならないのですが、まあ最初はそんなことわからないので、特に気にはせず。
最初は不審者に思われるのですが、なんだかんだあって事情がわかると、家を案内してもらえるように。
そして家を見ているうちに、金でこの家族ごとクリスマスを買おうと思うのです。
まあ、金でなんとかしようとする手段として家族ごと買うというのは、ちょっと面白いかもしれませんが、そもそも家族も「金」を受け取ろうとするあたり、大した家族じゃないな感があって、どちらもなんか友好的に見えないんですよね。
でも、話が進むとこの家族は、分裂の手前(離婚を決意していた)状態で、ベン・アフの登場によってそれが再生に向かう、という、なんだか結果オーライなストーリーになるのですけど、それも棚ボタっぽさしかなくて、感動にもならず。
せっかくのクリスマス映画なのに、なんかどの出演者も楽しくないんですよね。
特に、この家族と接する事で何等か成長があったはずなのに、最後、その家を実家だと勘違いして訪ねてくる彼女家族にも、本当の事を言わずまた「合わせてくれ」と実家のふりをしてしまう。
どこからどこまでも、同情が難しい主人公。
最後は、主人公には、本当に家族がいなくて孤独な事とかがわかるのですが、それがわかっても同情できない。
素直に、言えない理由がわからないし、今ではなんでも金で解決する嫌な奴になっている事がそれで正当化出来るはずもないし。
あ、1つだけ。
雇われ家族の母親が、ベンアフのはからいで、「綺麗にして写真でも撮ってきなよ」と撮影をするのですが、その撮影シーンだけはコメディっぽかった。
でも落ちが、そのノリノリで撮った写真がポルノ・サイトに載っていて、息子が見てまた家族がバラバラになるという、やっぱり笑えない・・・。
おばか系なら同じ流れがあっても、笑いに出来ると思うけど、本作はそうではないので、ただただ「あーあ」って感じになるだけでした。
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