2016年3月8日火曜日

パシフィック・リム


ギレルモ・デル・トロ パシフィック・リム 3D&2Dブルーレイセット Blu-ray 3D

日本公式サイトへ(音が出ます)

2013年作品
監督ギレルモ・デル・トロ
チャーリー・ハナム、菊地凛子、イドリス・エルバ、チャーリー・デイ、ロバート・カジンスキー、マックス・マルティーニ、ロン・パールマン、芦田愛菜

あらすじ:ある日、海中から怪獣がやってくるようになる。立ち向かうのは、人間二人が右脳と左脳の役目をして動かす巨大ロボットイェーガー。
かつては、人間のほうが有利で、怪獣退治はショーのようなものとなっていたが、学習する怪獣に追い越されてしまう。

そして、イェーガーを作るペースも間に合わなくなると同時に、信頼や期待も薄れていき、イェーガー廃止の宣告が。

これが最後という覚悟で、引退していたパイロットを呼び寄せ、全力で怪獣に立ち向かう。




TVで見ました。


完全に(永遠)男の子向け、娯楽作品ですね。

設定が結構な近未来なのは、何か意味があるんですかね。
ま、見ていていつか、なんてことはほとんど気になりませんので、いつでもいいんですけど。

驚いたといえば、芦田愛菜ちゃんは、菊池凜子さんの幼少時代役なんですね・・・。

ちょっと違いすぎませんかね><

外国の方からするとあまり気にならないのかもしれませんが。
一応、日本市場を意識してメジャーな配役をしたんでしょうね。

そもそも、「KAIJU」(怪獣)といっているくらいなので、かなり日本の怪獣映画に近い、というか、シンプルにハリウッドで怪獣映画を撮った、という感じです。

私は、怪獣映画はもちろん、ロボットアニメなどもほぼ知りませんので、よくわかっていませんが、とにかく今までの関連の中で何よりもお金がかかっているでしょうから、そこは明確に違うでしょうね。

ただ、個人的には、やっぱり味わいがなくて、怪獣だろうが、アメコミだろうが、全部一緒に見えるので、厳密には日本の古い怪獣映画とは、まったく別物ではないのかなーと思ったり。

好きな人はやっぱりクリアにより、リアルに動く様というのは、うれしいものなんでしょうかね?

そもそも、怪獣が出てる時点で、リアルも何もないんですけどw

あと、怪獣というよりは、恐竜って感じでした。
そんなものなのかな?

ストーリーもザ・ハリウッドで、特にヒネリはなく、怪獣襲ってきた→やばいよやばいよ→自己犠牲ありつつ、最後は主人公勝つ!→そして吊り橋効果で恋に落ちる。

すごい面白いわけではないけど、見た目が派手なので決して退屈でもない。お話しよりは見た目ですね。まあ、お話にお金かけるには限度があるって事なんでしょうね。

まさに娯楽作なのですが、単純にロボットや怪獣に興味がないときついかもしれませんね。

私が面白いな、と思ったのは「ハンニバル・チャウ」という怪獣関連のブラックマーケットを仕切るキャラクター。

偶然にも最近見た「デビルクエスト」(過去記事へ)のニコラス・ケイジのバディ役でした。

たまたま立て続けに同じ役者さんを見つけると、何故かうれしくなるアルアル。

あちらでは、男の中の男といった感じの頼もしい兵士でしたが、本作ではかなりやり手で、見た目からして派手で怪しい闇商人。

その名前は聞いたまま、映画「ハンニバル」とチャイニーズレストランの「チャウ」という二つの好きなものからとった、という雑さもいい。
特に「チャウ」は今でもそうなのかわからないけど、一時期は、セレブといえばチャウという感じで、日本にいても名前は知っているくらいなので、わかりやすいステータスっていう気がします。
そんなところから、派手好きというか見栄っ張り(ファッションにもこだわっている)というのがわかります。

そして、怪獣という敵に対して「ブラックマーケット」が存在して、マニアには怪獣関連の「死体の一部」や「寄生虫」などが高く売れている、というのも、人間の強さというか、なんというか、が感じられました。

世界の危機だというのに。

ただ、彼のキャラは良いのに、登場自体はあまり活躍していないのが残念。

死んだと思った怪獣の前でタンカ切っていたら、実は生きていてあっさり飲み込まれて死ぬ・・・とか。

いいキャラなのに勿体ない! 大したことしてないじゃん、死ぬ役ばっかりじゃん! と思っていたら、最後の最後に恐竜の体内からナイフで脱出。生きてました。
その時の一言も「靴どこだよ」っていうのは、良かった。キャラならではですね。

でも、その時には物語は終わっているので、やっぱり活躍はしていないw

もっと、彼をフィーチャーして欲しかったです。


【何故怪獣が襲ってくるのか】

劇中での説明で、これもちょっと面白いな、と思えました。

そもそも対話もできるわけなく、ただ来るから倒していただけでしたが、ロボット操縦の技術に研究員が目をつけました。

ロボットを操縦する時は、エヴァでいうシンクロなのかな、と思いましたが「ドリフト」という行為をします。

2人の操縦士の脳(記憶)を1つにするのですが、これによってお互いの記憶を知ることになる事から、怪獣とドリフトをしたら怪獣の記憶から何かわかるのではないか、と仮定したのです。

そして、正式には認められないまま、研究員は勝手にまだ使える脳細胞があったことから、ドリフトしてみます。

それで、新事実が判明するのです。

それは、怪獣はあくまでも誰かに操られている。
その誰かは地球を植民地にしようとしている。
その為、邪魔な人間を怪獣を使って排除している。

かつて、太古の恐竜時代にも偵察にきていた。
だがその当時は地球はあまりにも綺麗すぎて、彼らには合わなかった。
今の地球なら大丈夫。

これはちょっと面白いな、と思いました。

今まで、怪獣が地球を襲う事に理由なんて求めた事なんてなくないですか?
そもそもそこは暗黙の了解で考えないようにしていた、ような。

でも、こうしてはっきり、それらしい理由があるとわかると、ほっとします。
また、過去にも来ていた、という設定はなんだか説得力あるなーと思いました。

それとちょっとした警告にもなっていますよね。
地球汚染がなければ、怪獣はこないんだよ、っていう。
これはハリウッド作品の中ではギリギリのメッセージなのかな?
もっとわかりやすく伝えてもいいのに、と思いますけど。

ただ、本気で乗っ取るなら、もっとやり方ありそうなのに・・・。のんびり怪獣送り付けて、というのは、意外と敵も人間とさほど知恵の差がないのかなーと思えるし、人類がいたのかいないのかわからない時代から目をつけていた、という設定には、進歩もあんまりしてないのかなー、と思えますねw

ま、この辺はマンガですから、気にしたらダメですよね。

一応、怪獣はこれからどんどん増えるよって言う事は、研究者が予言してましたので、いずれはやられっちまう、のですが。

で、裂け目を爆破すれば怪獣の行き来ができなくなるんじゃね? って事で、最後の決戦は、裂け目を封じる事が目的となるのですが、2度目のドリフトによって、その裂け目は異物を通さない(怪獣のDNAを感知して怪獣を通している)という事がわかったので、ギリギリで「怪獣と一緒じゃないとダメだー」という事がわかります。

【毎度お約束の自己犠牲】

そしてやっぱり? 本作でも自己犠牲となる人が。
まあ、避け目を爆破、の時点で「自爆だろうなー」とは思っちゃいますけどね。

ただ、最後は、「怪獣と一緒に裂け目に入って爆破」が自己犠牲なんだと思ってたら、ちょっと違ってて、その前に怪獣を倒す為に、死んでました。

最後は主人公二人? だったので、生還。
しかも最後、急に恋愛モードになってキスするし。(女子パイロットは菊池凜子さん)

まあ、主人公が死んで終わるのって、本当にわからないので、これはこれで良かった。

でも、その他の人は結構死んでました。まあ、死ぬ気で戦いに出てはいるんですけど・・・。
死んでヒーローみたいな刷り込みは怖いなーと思いました。

生きてこそ!



ハリウッド大作の中では、誰でも楽しめるエンタテインメント系なのですが、若干自己犠牲とかパニックにありがちな、ほの暗さがあったのですが、テーマ的にしょうがないもんなんでしょうかね~。

ま、世界の危機なんだから、しょうがないか。

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