2016年3月12日土曜日

アダルト♂スクール


アダルト♂スクール/ウィル・フェレル[DVD]

2003年作品
監督トッド・フィリップス
ルーク・ウィルソン、ウィル・フェレル、ヴィンス・ヴォーン、ジュリエット・ルイス、エレン・ポンピオ

あらすじ:いまいち冴えない主人公(ルーク・ウィルソン)が出張をさぼって家に帰ると、妻は浮気中だった。
しかも、不特定多数との相手の常習犯であった事がわかり、離婚に。

そして、家を出る羽目になり引越し先に選んだのは、カレッジ内にある物件だった。

同時期に結婚した悪友と、結婚生活では大先輩の子持ち悪友の三人組みは、その家を利用して社交クラブ(フラタニティ?)を作る。

そのめちゃくちゃなパーティは学生にも人気となり、男なら誰もが入会を憧れるクラブとなった。

だが、それを黙ってはいない大学側からの追い出しが始まって・・・。

正式に認められようと、大人の知恵を駆使して奮闘する。


TVで見ました。

そのメンツからいつものバカ系だと思っていたら、「ハングオーバー」シリーズの監督でした!

しかも、今回その監督のデビュー作? が「GGアリン」のドキュメンタリーだった事を知ってもっと驚き!

その映画は決して見たくないから、見る事はないけど、コメディじゃない事は確かなはず。

ハングオーバーは大好きなシリーズでコメディとしては、メジャーな方だけど、その根底にはそんなものがあったとは・・・。

さらに、フラタニティをテーマとしたドキュメンタリーも撮っていたというので、好きなんでしょうね。

自分が知る、社交クラブというのは、「ビバヒル」とか海外ドラマの中にしかないけど、良く出てくるのだから、よっぽど人生の中で大きな存在なのかなーと思います。
高校生にとってのプロム的な? それも海外ドラマの知識だけどw

ともあれ、ハング・オーバー同様の悪友三人組です。

1人は超おばか。ウィル・フェレル。
新婚なのに、パーティーではしゃいでストリーキングしてるところを見つかって、即別居。

そこで潜り込む先が主人公の家。

もう1人は、そこそこ悪知恵がきいて、社会にも適応してるヴィンス・ヴォーン。
こういう男が一番厄介で、社交クラブも彼が始めた。

そして主人公は、三人の中では実は一番まともで、どっちかといえば人がいいだけで、損するようなタイプ。

でも、妻もそんな主人公には物足りなかったのか、浮気をされていたので、離婚。

カレッジ内に引越した事をきっかけに、ヴィンス・ヴォーンにぐいぐい押されて、気が付けば人生で一番自分らしく生きていると実感。

それが、町の男どもが憧れる社交クラブのゴッド・ファーザー。

世に出ているお父さんたちは、皆ストレスがたまっていて、今だからこそ社交クラブが必要で、うさを晴らしたい。
だから、噂を聞きつけて入れて欲しいと会社でも言われる始末ですが、あくまでも知らないで隠し通すから、ますます興味を持ってしまうんでしょうね。

でも、そんな一見無茶なメンツ(大学生以外の大人が入ってる)でも、大人の知恵を使って一応大学のルール的にはOKとなっていたのだけど、良く思わない学部長はあの手この手でクラブをつぶしてかかる。

大人は遊び場がなくなるだけだけど、本当の学生は退学もあり得るかもしれない、と落ち込むのを見て、だったら正式に認めさせよう、と試験を受ける事に。

その試験は、スポーツ、勉強、チア、などいろんな項目があるんだけど、カンニングしたり、強運で乗り越えたりして、合格ラインをクリアする・・・のに、汚い理由をつけられて、不合格にされてしまう。

だけど、裏で利用されていた女子学生がすべてを暴露し、学部長を追い出す事に成功!

社交クラブはその学部長がいたさらに大きな建物に引越しをして、これからもバカ騒ぎするぞー!

って感じで、コメディでありつつも、男の友情が大きくフィーチャーされていて、今思うと、確かにハングオーバーのベースになっているように思えます。

ただ、見ている時にはそんな事思うわけなく、「いつものメンツにしてみれば、それ程下品でもなく、結構大人しいな」と思うくらいでした。別にいつものを期待していたわけではないんですけどね!

主人公には、離婚後にたまたま再会した昔気が合った女性が気になっていたんですけど、この社交クラブのバカ騒ぎっぷりが噂になっていたり、町で会うと「ゴッドファーザー」って呼ばれて、ダイナーの食事がタダになっていたりすることで、「実はひどいやつじゃないのか」と誤解をされていきます。

この辺は、主人公がいつまでたっても苦労を背負うキャラである事が強調されて、本当の最後には、クラブも手放し、引越しを決めて、だけどこの女性とはいい感じになる、という事で、彼らしいハッピーエンドもあります。

それが、単なるおバカコメディではなくて、ちゃんとドラマ性があるなーと感じるところではありました。

まあ、どコメディを求めるとしたら、いらない部分でもあるんですけど、必ずこういうヒロイン? っていますよね。
これも男性のファンタジーなんでしょうね。

特に面白かったのは、空港の探知機に何度も引っかかっちゃうようなツイてない主人公が、クラブをやることで、会社でもキビキビしだして、会社でクラブのチラシをこそこそコピーしていたと思ったら、しまいには、上司にも強気な態度に出て、ピシャリと言って黙らせたりして。

やる気になったら出来る、というのは全人類の共通点だと思いますが、その明らかな変貌が面白かったです。

あとお約束のチアの時の曲とか、着ぐるみマスコットは火の輪くぐりで失敗する、とか、パーティーのゲストは、スヌープ・ドッグとか。

ウィル・フェレルのボケ感は、だんだん耐性がついてきたのか、クスっと笑えるようになりました。
葬式で熱唱、とか一人だけ(理解の)テンポずれてる、とか。

ヴィンス・ヴォーンが、どうしてもあの顔つきが好きじゃなくて、コメディ役者としては笑えないのですけど、本作は役的にもありがちでしたが、他の作品よりはまだあまり不快感はなかったです。


「あーあー。家が大学内にあって、毎晩可愛い女子大生が遊びに来てくれたらなー」

って、男の人が寝っころがりながら、ぽりぽりお尻をかいてつぶやいたままを映画にしたような感じ。

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