2016年3月16日水曜日

ハングリー・ラビット



ハングリー・ラビット 【DVD】

2011年作品
ニコラス・ケイジ、ジャニュアリー・ジョーンズ、ガイ・ピアース

あらすじ:幸せだった結婚生活。突然、妻が暴行されるという不幸が起きてしまう。

病院でつきそう夫に、近づくのは怪しい男だった。

「我々は正義の組織だ。お金はいらない。犯人を知っているから始末しようか」

一度は断ろうとしたものの、結局頼んでしまう。

そして、犯人は組織によって殺害されたが、「自殺していた」と報道された。

それから数か月後。

このツケを払うために今度は主人公の元に、組織から指令が来るようになり・・・。

代理殺人のツケは代理殺人でしか払えないのか?




皆大好き午後のロードショーで見ました。

またしてもニコラス・ケイジ!
なんだか出演作品数が多そうですね~。

それにしてもWikiに「出演を熱望した」とあるんですけど、なんかニコラス・ケイジってあんまり作品選びのセンスがないのかな・・・?

このお話しのどこに魅力を感じたんだろう。

主人公は決して格好よくないし、それどころか学校の先生が何故ここまでアクションしたり、スパイしたりできるのかっていう違和感の方が気になってしまいました。

内容も暗いですしね。
誰がどういう感情になれるだんろう・・・?

少なくとも私は、最後ハッピーエンドではあったけど、その直前の大立ち回りでニコラス・ケイジが立ち上がってしゃべっているのがウソでしょw って気になっちゃって・・・。
例えば、ニコラス・ケイジがそもそも刑事とかで訓練されていた職業なら、まだ歩み寄れたと思います。

でも普段は、生徒にも暴力なんて決して許されない教師なんですよ。

それが、葬式から遺品を盗み、そのIDを使って出版社に侵入し、捕まらずに手がかりを手に入れて、証拠となるデータを入手するって・・・。

そのデータの持ち主は、新聞記者で正義の組織の事を調べていたせいで殺されたというのに。

そもそも殺しまでしても、誰も捕まらないほど巨大化している組織(警察内部にも関係者がいたり、あちこちに組織の人間がいる。若干イーグル・アイ(過去記事)のCPUの言うなりになるしかない人間を思い出しました。

そこまで力がある組織が、見つけていないデータを、学校の先生が窮地に立たされた数日で見つけられる・・・。

もちろん、警察よりも前に。

と言う感じで、どうも作品に入り込む手前でブレーキがかかってしまい、遠見で見ている感覚でした。

また奥さんが暴行されてしまう、というきっかけも不愉快ですしね。

誰もが法の甘さに憤りを感じて、違法だとわかっていても何かにすがりたくなるのは、仕方がないのですが、とはいえ、きちんとした代償を確認しないで頼んでしまう、というのも気になりました。

その上後で、「もう1回お使いしたらいいだろ」って。

世の中そんなに甘くないって子供でもわかりそうなんですよね。

また、本当に正義の組織で、犯人がすでにわかっているなら、別にニコラス・ケイジのGOがなくても自主的に始末すればいいのに、と思ってしまいました。

ここが、正義でもなんでもない怪しさの根本で、あくまでも「責任転嫁」できるようにしています。

こんなに最初から怪しい正義の組織なのに、というのと、後々の先生の活躍のバランスが取れないんですよね~。


お話し的には、最初は結構マジな正義の組織であった事で賛同者も多かった。
実は、先生の友人も以前肉親を殺されていたので組織に入っていた。
(先生の奥さんが暴行にあった時にも)

だが、そのリーダーであるガイ・ピアースがどんどん暴走していき、「犯罪者」のみを罰するのではなく、「邪魔な奴」というだけで消すようになったので、離れていく者も増えていた。
そこから、新聞記者に内情を暴くようにもなり、組織としては新聞記者が邪魔な存在になっていた。

その新聞記者を犯罪者だと偽って、ニコラス・ケイジに処分させ、さらに言うことをなかなか聞かないニコラス・ケイジを邪魔だと思ったのか、脅して犯罪に加担させた証拠でニコラス・ケイジも処分しようとする。

だけど、その警察の中で「組織の暗号」を言う刑事に尋問され、「逃げないと自殺と見せかけられて殺されるぞ」と「警察」と「組織」から逃がしてもらえる。

そこからは、ニコラス・ケイジが1人で組織に立ち向かって、裏切ったと思える友人も「殺すとはきいてない」と土壇場でニコラス・ケイジを守り、そのおかげもあって無事、ガイ・ピアースを始末できる。
そして、逃がしてくれた刑事が現場に現れ、また別の真の? 正義の組織があることをほのめかして、ニコラス・ケイジが罪にならないよう取り計らってくれてハッピーエンド。

この刑事の存在が唐突でもあって、よくよく考えると「組織」が「警察」に送り込んでいるのだから、ここで一人の存在によって簡単に逃がせられるのも、ちょっとおかしい。
ということは、ガイ・ピアースの組織と同等あるいはそれ以上の組織に思えるんだけど、だとしたら新聞記者の死があっさりしすぎているような。

それだけの組織なら、ニコラス・ケイジを間にはさむような形じゃなく、そもそも対立していないのかな?

そして、この刑事の計らいに対しての代償はないのかな?
と考えてしまうと、ハッピーエンドもハッピーエンドにならなくなる・・・。

なんとも、はっきりしない感じ。

お話しそのものも曖昧ですし、設定というか細かい部分も曖昧なのでした。

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