2016年3月17日木曜日
リクルート
中古洋画DVD リクルート ’03米
2003年作品
アル・パチーノ、コリン・ファレル、ブリジット・モイナハン
あらすじ:突出したプログラミングでMITを卒業後はDELに就職するのが目に見えていた主人公。
だが、飛行機事故で亡くなった父親の情報をほのめかしながらCIAに勧誘してくる男(アル・パチーノ)が近づいて来る。
父親の事が気になり、言われるままにCIAの試験を受けるが、特別訓練施設ファームまでたどり着いたところで、振り落とされてしまう。
リクルーターでもあり、教官でもあったアル・パチーノは、「落第こそ、皆を欺く為のウソで、君はノックに選ばれたんだ」と言う。
ノックというのは、CIAの中でも数少ない選ばれた存在で、スパイ中のスパイでその存在は表に出る事は一切ないという。
そして、最初の任務だと渡されたのは、ファームで同期だった女性が「CIAに潜り込もうとするスパイだから見張るように」というものだった。
彼女が何をCIAからどう持ち出して、誰に渡すのか、それを突き止めろと言われ、従うが・・・。
午後のロードショーで見ました。
なんと、「ハングリー・ラビット(過去記事)」と同じ監督さんなんですね。
こちらの方が大分古い作品ですが、話しは良くできていて、系統は確かに「クライム・サスペンス」という共通点はありますが、今見ても本作の方が色あせず楽しめると思いました。
ただ、残念なのがアル・パチーノの怪しさが全開な所で、意外性に欠けた所。
まず、冒頭で、まだ学生の身であるコリン・ファレルがプログラムの腕を何かのショウ会場でDEL社にプレゼンします。
それが、その会場の全モニターを乗っ取るというネットワークを利用したシステム。
簡単に言えばハッキングなんでしょうかね?
で、DELの人はそれを気に入って再会の約束をするのですが、それをちらっと遠くから見ていたのがCIAのアル・パチーノ。
パチーノは、ファレルのバイト先のバーへ行き、DELとのやりとりなどあたかもすべてを知っていると伝えて、なおかつ、CIAで働くようスカウトします。
でも、CIAに特に思い入れのないファレルはDELを選んでいるので断りますが、別れ際に死んだ父親の事を知っているとほのめかして、気を引きます。
まんまとそれにつられたファレルは、順調な道(DEL)を捨て、CIAの入社試験を受けます。
そして、再会したパチーノに父親の話をしてくれと頼みますが、「勘違いするな。友達じゃない」と冷たくあしらわれます。
それでも、続く新人試験にしがみついていくファレルですが、ファームという特別訓練所の厳しい試験で落第をしてしまいます。
ところが、翌日パチーノから連絡が来て「あれは、ウソだ。むしろ君が選ばれたんだ」とスパイ中のスパイ、ノックになったと言われます。
半信半疑でありつつも、実際仕事を与えられたので、これまたがむしゃらに頑張ります。
ファームで同期だった、女性が実はスパイで彼女を見晴れ、というものでしたが、彼女とは個人的に惹かれるものがあったとしてもそれを押さます。
同時に隙あらば父親の情報も得ようとしますが、パチーノからは相変わらず何も出てはきません。
そして、彼女が狙っているものは、「ICE9」というCIAの情報を管理するソフトだとわかり、それをどう持ち出すのか、確信に迫っていきます。
その過程で、逃走劇になり、ついに発砲した相手は、同じくファームの同期の男で殺してしまった事にショックを受けます。
自分以外の全員が、スパイなのか?
そして、女を追い詰めますが「まだテストが続いているのよ」と言われます。
ファレルの落第は、本当で、ノックはファレルが撃った男こそ、ノックだ、と。
ファレルこそなんか勘違いしている、と。
だから、彼女が持ち出したICE9はあくまでダミーで本物ではない、と。
ところが、ファレルはプログラムの腕もありますから、その中身がダミーではない事にも気づきます。
一体誰を、何を信じたらいいのか?
そしてパチーノにすべてを報告しますが、同時に銃をつきつけて本当の事を教えろと脅します。
するとパチーノは、本性を現して「自分こそがICE9を手に入れて裏切るつもりだった」と、すべてを知ったファレルを消しにかかります。
ファレルをICE9犯人に仕立て上げるのは簡単です。
自分のパソコンとICE9を持ち、逃げるファレルに追うパチーノ。
逃げながらファレルは自作の「ネットワークをハッキング」するシステムを起動しようとします。
が、なかなかつながらない。
そしてとうとうパチーノに追いつかれてしまいますが、そこでパチーノの口から今回のあらましをすべて聞きます。
聞き終わったところで、観念したからとパソコン(ICE9)はそこにある、と隠していたパソコンを見せると、その画面はまさに今のパチーノの告白をあちこちに流していると思われるものでした。
そして、ファレルもそう伝えます。
皆聞いていたよ、と。
その頃、二人の争っていた建物の周囲は警察が囲んでいました。
言われるがままに外に出ると、ファームで一緒だった女性も心配そうな顔をして来ています。
最初に出たファレルにポインターは当たっていましたが、開き直ったパチーノが手を挙げて登場し、そしてくだを撒き始めると、周囲の表情は変わります。
そして、ポインターが一斉にパチーノに集まるのです。
そう、ファレルが皆に聞かせたと言って見せたパソコンの画面はウソで、やっぱりエラーで実現はしなかったのでした。
だけど賭けに出ていたファレル。
まんまと騙されたパチーノは黙っていれば誤魔化せたものの、全員の前で自白していたのでした。
そして、銃に手をかけようとした瞬間、射殺されました。
もともとファームで落第していたファレルですが、今回の件をきっかけにまた正式に採用されたのでした。
まず、冒頭の「ハッキング」ネタは、何かに使われるんだろうなーとは思っていましたが、最後の最後にミイラ取りがミイラ的な使い方をされるとまでは思わず、純粋に「おおー」と思いました。
あれは、ファレルを良く知るパチーノだからこそ、引っかかったのですもんね。
飼い犬に手を噛まれた、という感じでもありますね。
とにかく、息をつく暇もなく次から次へと「それ嘘だよ」みたいな感じになるのですが、この「スッキリしない感じ」はちょっと「ハングリーラビット」にも通じるものがあるかもしれません。
純粋に面白い! というよりは、ちょっと疲れる感じです。
本当にCIAってこんな感じなのだとしたら、皆頭おかしくなっちゃうと思います。
やっぱりパチーノが最初から怪しさ満点なのも、まだあるの? 感が延々続いてしまう原因かなぁ、と思います。
いくら父親の愛に飢えていた? からといって、あのパチーノに認められたいと躍起になるというファレルの設定も若干唐突な感じもしました。
(CIAの試験に落ちた理由として、パーチノが言っていた中にありました。パチーノが言うことなのでどこまでが本当かはわかりませんが)
そもそも、ノックの担当になるような凄いCIA(パチーノ)がファームの教官やるかなーという所に気づかないのが、素人出身だからというのは、一番説得力ありましたけど。
こういうタイトルがシンプルな映画で、出演者もそれっぽいものこそ、感想を書いておかないとしばらくしたら絶対内容があちこちと混ざりそうですw
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